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SUS304FB COLD t10×12×30,2-M3をマシニング加工します |
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C5191B(りん青銅)バー材をNC旋盤+マシニングで切削加工します |
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A5056(アルミ)バー材をNC旋盤加工+ベンチレース加工+MC加工します。 |
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A5052バー材でNC旋盤加工+ベンチレース加工+マシニングセンター加工をします。 |
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STKM13Aの∮70×t15×30L加工後外径4-M10をCNC旋盤加工します |
SUS304FB COLD t10×12×30,2-M3をマシニング加工します

2015年6月12日

SUS304 12×14×31切断材のコールド材(COLD)を使用し、題記製品をマシニング加工します。
SUS304のフラットバー、角棒は、多種多様なサイズが有りますが、
表面のキズ、仕上がり寸法等、素材時の不具合の良否が不明の為、基本的に弊社は6面加工します。
フラットバー、角棒の素材時の表面仕上げの状態は
・コールド・・・冷間圧延をしたままのもの、表面は光ってツルツル、但し熱処理をしていないので硬い。
・ホット・・・・熱間圧延、熱処理、酸洗をしたもの、表面は白っぽく、ザラザラしている。
・HL・・・・・1方方向に研磨目がつくようにしあげたもの、主に建材関係に使われます。
・#400・・・表面を#400番バフで研磨したもの、顔の映らない程度。
マシニング加工
1工程
素材のバリを取りチャッキング、規格のフラットバー材を丸ノコで必要寸法に切断して納入してもらう。
数量が多かったり、切断が多い工場では自社の切断機を持っていますが、
基本的に材料屋さんで切断して頂き納入してもらいます。
今回は12×14のフラットバー材を32mmで切断して頂き加工します。
2工程
ラフィングエンドミルで荒加工
ラフィングエンドミルは荒加工の重切削用のエンドミルで、バリバリ削りますが、表面精度は出にくいです。
表面精度を出す場合は、下記写真の様な、ラフ&フィニッシュタイプのエンドミルになります。
加工数量が多い場合は両者の良し悪しが分かりますが、最近は各メーカー様で色々な種類の刃物を出すため
分かりにくいです。
加工時にはCAD/CAMでプログラムを作りますが、外周4角共に面取りをしておきます。
3工程
仕上げ用エンドミルで仕上げ
仕上げ用のエンドミルは、荒加工で残した仕上げ代0.05mm位を
回転を速くして送りも早く削るくらいが良いです。
4工程
端面仕上げ(上面)
今回の製品は幅が12mmの為、通常使用する∮10のエンドミルでは
端面の仕上げができない為、別の∮16エンドミルで仕上げます。
外周を加工したエンドミルより太いです。
エンドミルは外周の刃物と底刃(エンドミル先端)
で構成されます。
外周と上面が仕上がりました。
5工程
センターリング加工
6工程
下穴加工 今回はロールタップを使用する為
M3の下穴ドリルは∮2.75を使用します。
7工程
上面外周及びM3タップの面取り加工

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2015年5月21日

NC旋盤加工+マシニング加工+ベンチレース加工
C5191、りん青銅は「ばね材」に適した材料ですが、特に高性能のばね性が必要な場合はC5210「ばね用りん青銅」を用いたほうがよいとの記述が規格にもあります。
りん青銅とは、銅にすずと少量のりんを加えた合金で、すずの多少により、1種〜3種まで有ります。
機械的な強さが大きく耐食性大、磁性無く、スイッチ、コネクター、軸受け等に使用されます。
NC旋盤1工程目(外径、端面粗挽き加工)
規定の長さでチャッキング
拡大
荒挽き用刃物
加工後
・ワークを回転させながら刃物を下に下げる。
・外径は素材∮30から太い部分∮26.2、細い部分∮13.2まで削る。
1回で一気に削れない為、4回に分けて肩肉1.5mm径で3mm削る
回数を分ける意味は、刃物の長さと切削時のパワーから、だいたいこれくらい削る。
NC旋盤2工程目(中心センターリング加工)
NC旋盤3工程目(下穴ドリル加工)
M8×0.75用下穴加工、
∮7のドリルを使用します。本来は7.3のドリルで良いのですが、
タップ工程がマシニングの為、芯(加工の中心)を出すため
を仕上げます。
NC旋盤4工程目(内径仕上げ加工)
M8×0.75用の下穴を寸法に仕上げます。
ネジ用の面取りも行います。
分かりにくいですが径で∮8.2くらいの面取りがされています。
NC旋盤5工程目(外径幅1mm溝加工)
部品の相手と組み合わせた場合、刃物はどうしても、先端ノーズR(刃先の丸み)
が付いてしまうため、根元部分を逃がします。
NC旋盤6工程目(外径、端面仕上げ加工)
最大外径は∮26で小径は∮13g6(-0.006〜―0.017)で仕上げます。
g6とは、はめ合い公差でJISで規格が決まっています。
g6・・・ローマ字の小文字で表されるのは、はめ合いに使用する軸の公差
G6・・・ローマ字の大文字で表されるのは、はめ合いに使用する穴の公差
NC旋盤6工程目(突っ切り加工)
NC旋盤で加工できる範囲を加工したら、突っ切ります。
今回は中心部分に∮7.3の穴が開いている為、そこまで刃物を入れれば製品は突っ切れます。
NC旋盤7工程目(引き出し)
1.チャックを開く
2.材料を引っ張る(必要寸法)
3.チャックを閉じる
以上でNC旋盤加工は終了です。
1工程目にプログラムは戻り、2個目の加工に入ります。
ベンチレース加工
ベンチレース加工は刃物を手で研ぎ、回転に合わせて手の力を加減し、表面精度を出します。
まさに熟練の加工技術です。

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A5056(アルミ)バー材をNC旋盤加工+ベンチレース加工+MC加工します。

2015年4月4日

NC旋盤加工+マシニング加工+ベンチレース加工
A5056、∮55×1000Lの素材を使用し、
1.ターニングセンターで1次加工、
2.ベンチレースで仕上げ加工、
3.マシニングでタップ及び穴加工の順番になります。
1,NC旋盤
1工程、端面、外径荒挽き加工
端面と、外径を粗挽き工具にて加工する。(仕上げ代を残す)
2工程
センターリング加工
3工程、
ドリル加工
今回は仕上がりが∮22.4の為∮20のドリルを使用します。
弊社で各サイズがそろっているテーパーシャンクドリルを使用します。ごくごく平凡で一般的なドリルです。
4工程、
内径粗挽き 内径加工は外径加工と違い、切粉のつながりを気にして切削条件を決めます。切粉が長くつながり、内径バイトにからまると、スリキズさらには巻き付いた切粉で削れてしまいます。
切り込み量、切削速度を最適にし、切粉が絡まないようにします。特にアルミニウムのA5000径は絡みやすいです。
5工程
外径、端面仕上げ加工(非鉄金属用チップ使用)
加工後→
写真では分かりにくいが、寸法及び表面精度(表面粗さ)が向上します。
6工程、
外径溝加工 溝バイトを使用し、製品を突っ切り落とします。
7工程
素材を挟み込み、既定の寸法まで引っ張る
素材のそばまで近づける
以上でNC旋盤の工程は終了です。このままプログラムが1工程目に戻り2個目の加工入ります。
2.マシニング加工
1工程
NC旋盤加工及びベンチレースでの仕上げ加工終了後、ベンチレースでのブランクチャックを利用し、マシニング加工を始めます。
2工程
ラフィングエンドミルを使用し、幅34の荒加工
ラフィングエンドミルはエンドミルの一種で、切粉を小さく分断しながら切削を行う工具です。側面の切れ刃に凸凹が有り、フラットエンドミルより切り込みを大きく取れ主に荒加工用に使用します。
端面は綺麗ですが、側面はラフィングエンドミルの凸凹がそのまま残る
3工程
センターリング及び面取り
工具はいわたツール様のSPセンター(外径6)を使用します。
4工程
∮52部分の面取り
工具はいわたツール様のSPセンター(外径3)を使用します。加工形状によりどうしても刃物が入りきらない形状が有り、その形状の1つです。エンドミルの側面が有り、外径部分の角まで刃物が入りません。
出来る限り刃物を入れ、残りの部分はヤスリにて仕上げます。
←上記刃物6の工具より細いため側面のギリギリまで刃物が入れられます。
←加工後拡大
5工程
2-M4メスネジ下穴加工(2-とは2か所という意味です)、M4×P0.7の下穴は∮3.3のドリルを使用します。
6工程
2-∮5穴あけ加工、∮5のドリルを使用します。
7工程
穴面取り加工
∮5の穴加工後のバリの除去、M4タップの為の面取り
以上でマシニング加工の表面の加工は終了です。
8工程
裏面面取り加工
裏面は幅34のHカット部分をバイスで固定し、各穴の(∮5、M4)面取りをします。
9工程
M4タップ加工
今回はYAMAWA様の非鉄金属用のポイントタップを使用します。(ポインタップは奥に切粉が進むため、貫通穴に適しています。)
以上で製品完成です。
