(株)東北製作所使用NC旋盤紹介【OKUMA】LB300-M
(株)東北製作所でNC旋盤加工に使用する機器は、OKUMA社製のLB300-Mを使用しています。
少々古いNC旋盤ですが、寸法も出ますし、Φ70のバー材丸棒1mが入るスピンドル仕様の為、まだまだ現役で活躍していただきます。
弊社の様な弱小町工場は次々に新しいNC旋盤を入れ替える資金力が無い為、修理しながら思い切り使い倒します。
LB300-Mの話を織り交ぜながらNC旋盤の事を紹介します。
1.1 NC旋盤とは
NC旋盤とは工作物と工具との相対運動を位置、速度などの数値情報によって制御し、加工にかかわる一連の動作をプログラムで指令することにより、丸物形状の部品を加工する事が出来る工作機械である。それは旋盤の様々な構成ユニットがそれぞれの動きをして初めて可能になる。
1.2 NC旋盤の特徴・用途
NC旋盤の大きな特徴としては、
・加工プログラムを繰り返し使用することで、加工精度の高い、均一な部品を制作でき、不良品も減少する。
・加工プログラムの交換で、多種類の工作物を加工する事が出き、計画性のある柔軟な生産が可能である。
この操作盤よりプログラムを作成し、刃物の補正を行い、加工工程を命令する。
・1人で多数台のNC旋盤の扱う事が可能である。などが挙げられる。
・NC旋盤は、工作物の形状により、加工方法に合わせた工具(ツール)を使用して加工を行う。ここで旋盤の加工方法をまとめると以下のようになる。
・外径、端面加工:外径、端面用工具(バイト)を使用して、工作物の外径及び端面の加工を行う。外径端面加工には荒加工、仕上げ加工、ヤトイ加工等がある。
チップを変えることにより、鉄鋼系、非鉄金属系等加工に合ったチップが必要である。
・内径加工(中ぐり):内径用工具(ボーリングバー)を使用して、内径や内径端面の加工を行う。内径加工には、荒加工、仕上げ加工、ヤトイ加工等がある。
チップを変えることにより、鉄鋼系、非鉄金属系等加工に合ったチップが必要である。
・ドリル加工:内径加工の一種で、工具にドリルを使用して、穴加工を行う。加工径はドリルのサイズになる。ドリルには使用目的毎と言ってよいくらいの種類があります。
・ねじ切り加工:主軸1回転に対する工具の送りをねじのピッチに合わせる加工で、ねじ切り工具を使用する。ねじ切りも外径、内径用がありタップもねじ切り加工の一種です。
・溝入れ加工(突っ切り加工):溝入れ工具(突っ切り工具)を使用して、外径、内径、端面に溝入れ加工を行う。溝入れには幅、深さ、先端の形状等の種類がある。
実際の加工では加工プログラムの中にこれらの加工法を取り入れ、工作物の形状を削りだす。
各加工時の主軸の回転速度や刃物の送り速度、切込み量、切削油材の供給、切削工具の割り出しなど工作物の形状に合わせて、一連の動作を行わせるのが加工プログラムである。
このプログラムで動作し加工する旋盤をNC旋盤と言い、人間の動作により加工する旋盤を汎用旋盤と言う。
NCはNemerical Controlの略です。
1.3 NC旋盤の種類
(1)主軸の数と位置による分類
a1スピンドル型
スピンドル型NC旋盤は一般的なNC旋盤形式で主軸台(主軸)は1つ装備され、工具を取り付けるための刃物台が1つあるいは複数装備される。
B2スピンドル型
主軸台(主軸)を2つ装備している2スピンドル型NC旋盤は、構造上、対向型、並列型、サブスピンドル型の3つに分けられる。