アルミ NC旋盤加工 A2017Φ70丸棒バー材

アルミをNC旋盤加工します。使用する材料はA2017のΦ70丸棒のバー材(1m)からNC旋盤を使用し、切削加工します。

NC旋盤加工とマシニング加工は、横浜市にある東北製作所にご相談ください。

アルミ NC旋盤加工

アルミ NC旋盤加工

アルミ NC旋盤加工

アルミ NC旋盤加工

完成品

弊社は神奈川県横浜市でNC旋盤加工及びマシニング等の機械を使用し、切削部品加工をしています。

皆様のお役に立てるよう、いろいろな業種との繋がりもございますので、直接の加工依頼、お見積り、ご相談にも協力させていただきます。

お問い合わせフォームもしくは電話、FAXでお気軽にご相談ください。

既製品では手に入らない部品の加工依頼を承ります。

アルミは種類及び使用頻度が豊富にあり、今回加工するA2017は切子の繋がりがA5056と比べると少なく、切削加工はしやすい材料です。

ただし若干値段が高いため、材料費と加工しやすさの両天秤になります。

弊社のNC旋盤はΦ70までバー材(丸材)が入ります。(素材による)

前回まではA5056のΦ69というサイズの材料があったため、A5056を使用していましたが、

材料屋さんに問い合わせた所、もう在庫も無く今後入荷の予定もないと回答が来ました。

日本国内からいろいろなサイズの材料が無くなっています。

 

今回の加工品を写真を使用し、順を追って説明します。

最近の投稿の下に、カテゴリーがございます。是非こちらもご覧ください。

A2017 NC旋盤加工

アルミ NC旋盤加工

 

 

A2017NC旋盤加工

1工程目ー1.外径、端面荒加工

アルミ NC旋盤荒加工アルミ NC旋盤荒加工

A2017の70をチャッキングして外径と端面を荒加工する

弊社の付き合いの有る材料屋さんはA2017丸棒は黄色ペンキで分別します。

A2017NC旋盤荒加工アルミNC旋盤荒加工

 

1工程目ー2.ドリル加工

A2017NC旋盤ドリル加工アルミNC旋盤ドリル加工

仕上がり寸法はΦ35の為25のドリルを使用します。各サイズのドリルはあらかた揃っていますが、

25以上のドリルは弊社ではなかなか使用しない為、内径の刃物で対応します。

内径用の刃物が入る為だけの穴の為、寸法はどうでも良い穴です。

A2017NC旋盤ドリル加工アルミNC旋盤ドリル加工

 

1工程目ー3.内径荒加工

A2017NC旋盤内径荒加工アルミNC旋盤内径荒加工

25の穴から加工、端面Φ58から30°で40.1に切子が繋がらないように切削条件出し

切削のスピード、切込み量を調整する。

A2017NC旋盤内径荒加工アルミNC旋盤内径荒加工

 

1工程目ー4.外径仕上げ加工

A2017NC旋盤外径仕上加工アルミNC旋盤外径仕上加工

仕上がり寸法は写真部分65.2 0~ー0.05から69に立ち上げる

A2017NC旋盤外径仕上加工アルミNC旋盤外径仕上加工

寸法と表面精度を出す

 

1工程目ー5.内径仕上げ加工

A2017NC旋盤内径仕上加工アルミNC旋盤内径仕上加工

端面部Φ48から30°で35に

A2017NC旋盤内径仕上加工アルミNC旋盤内径仕上加工

 

1工程目ー6.突っ切り加工

A2017NC旋盤突っ切り加工アルミNC旋盤加工突っ切り

突っ切り用の刃物を使用し、端面に仕上げ代0.2を付け突っ切る

A2017NC旋盤加工突っ切りアルミNC旋盤突っ切り加工A2017NC旋盤加工突っ切り

 

以上で1工程目は終了です。

A2017NC旋盤加工

 

2工程目ー1.チャック作成

NC旋盤生爪加工NC旋盤生爪加工

1工程目で加工したΦ65.2をチャックする為、同党のサイズの生爪を加工する。

65.2より0.02くらい大きく加工することにより、チャックキズ、変形等の防止になります。

2度3度注文して頂けると儲けが出ますが、チャックが7000円するからと見積もりに含めると受注できません・

 

2工程目ー2.端面荒加工

A2017NC旋盤荒加工アルミNC旋盤荒加工

25の穴が開いていますが、内径の仕上がり寸法が58の為、56まで端面荒加工します。

A2017NC旋盤加工荒アルミNC旋盤加工荒

 

2工程目ー3.内径荒加工

A2017NC旋盤内径荒加工アルミNC旋盤内径荒加工

片肉1mmで加工するため、その段差が出てしまいます。

プログラムで1mmづつテーパー加工とつなげます。

A2017NC旋盤内径荒加工アルミNC旋盤内径荒加工

 

2工程目ー4.端面仕上げ加工

A2017NC旋盤端面仕上加工アルミNC旋盤端面仕上加工

この工程により製品の全長及び面精度が決まります。

A2017NC旋盤端面仕上加工アルミNC旋盤端面仕上加工

 

2工程目ー5.内径仕上げ加工

A2017NC旋盤内径仕上加工アルミNC旋盤内径仕上加工

端面Φ58から30°でΦ40.1公差+0~ー0.05に加工し、

Z方向(深さ)方向に長さ49~1工程目のΦ35とつなぐ

以上で2工程目は終了で、製品としても完成です。

アルミNC旋盤加工A2017NC旋盤加工

 

皆様見積もりや、こんな事出来るか等のご相談お待ちしています。

 

アルミ切削加工例

アルミ丸棒CNC旋盤加工

A5056 M25ピッチ0.5 2-Φ1カニ目

A5056 Φ28穴15H7側面M5

 

アルミ板材マシニング加工

A2017 t18.5×85×85 4角R15

A5052 t13×17×40 2-M2.5

 

アルミニウム1口メモ

・生産量は非鉄金属の中で最も多い

・ケイ素に次いで地殻中2番目に多く存在

・密度は鉄の3分の1

・アルミニウムは、銅と同様に代表的な非鉄金属の1つで、その生産量は非鉄金属の中で最も多いとされています。

例えば、ある年における世界のアルミニウム地金の生産量は約5750万トンで、同年の銅の地金生産量の約2330万トンの約2倍です。

・アルミニウムの熱伝導度は、工業材料の中で銅に次ぐ優れた特性を有していることから、各種の熱交換器機や放熱フィン、ヒートシンク等に使用されています。

・アルミニウムの単位体積当たりの重量である密度が2.70g/㎤と鉄の3分の1と小さいため、軽量性が求められる航空機や自動車などの輸送機器の構造部分に使用されています。自動車のラジエーターは、以前は銅で出来ていましたが、今では自動車の軽量化への対応からアルミニウム合金製となっています。

その他に、各種食品の容器や飲料缶、鍋、フライパン等にも使用されています。

・アルミニウム合金を大別すると、塑性加工可能な展伸性のある展伸材と、溶けた金属を鋳型で凝固させて使用する鋳物に分ける事が出来

それぞれ熱処理型と非熱処理型に分けられます。

・アルミニウム合金展伸材の規格記号は、最初のアルファベットAはアルミニウム合金、2番目の数値は合金種別、3番目の数値は純度、4番目の2桁数値は化学成分成分番号

ハイフンに続く英数字は質別記号を示しています。

元素記号  :  Al

融点(℃)   :660

密度:(g/㎤):2.70

電気抵抗率:(10̠⁻2μΩm):2.7

熱伝導度(W/(mK))  :238