アルミ A5056 CNC旋盤加工 M25P0.5 カニ目
アルミ A5056丸棒のアニール材(1m)を使用し、CNC旋盤加工します
仕上がり寸法は最外径はM25P0.5の雄ねじ、段Φ22.5g6、内径19、全長3.4で端面に2か所Φ1深さ1の穴を開けます
NC旋盤加工とマシニング加工については、神奈川県横浜市にある東北製作所にご相談ください
弊社は横浜市神奈川区でCNC旋盤及びマシニング等を使用し、切削部品加工をしています
いろいろな業種との繋がりもございますので、直接の加工依頼、見積り、ご相談にも協力させていただきます
こんな事出来る?こんな値段で出来る?にも挑戦します
外注加工先でお悩みでしたら、ぜひご相談いただければと思います
既製品では入手できないカスタムメイドな部品の加工も承っております
お問い合わせフォームもしくは電話、FAXでお気軽にご相談ください
今回の加工品を写真を使用し、工程を順を追って説明します
最近の投稿の下に、カテゴリーがございます。是非こちらもご覧ください
CNC旋盤加工
1.外径及び端面荒加工
必要な長さを出してΦ26の素材をチャッキングする。弊社のNC旋盤は油圧式の3方チャックの為、
ピーターマン式のNC旋盤ではチャッキングできないような素材時点で寸法がバラバラな素材もチャッキングできます。
荒加工用の刃物を使用し、外径25、長さ仕上がり寸法+0.4で荒加工する。
2.外径溝加工
溝加工用の刃物を使用し、Φ22.5g6公差ー0.007~ー0.02の寸法を出しながら加工し
外径ネジM25P0.5の反対側の面取りを加工する。
3.ドリル加工(18.5)
内径の仕上がり寸法がΦ19の為、18.5のドリルを使用し、穴を開けます。
4.内径加工
内径加工用の刃物を使用し、内径荒加工、そのまま仕上げ加工する。
荒加工と仕上げ加工は同じ刃物でもプログラムにより切削速度を変えることにより、工程を変えられます。
ゴリゴリ削る場合や、寸法公差がとてもシビヤな場合は刃物を2本使用します。荒加工用と仕上げ加工用
5.端面センター穴加工(穴面取り)
端面の幅22の位置にΦ1の穴あけ用のセンター穴を加工する。
ここでNC旋盤に取り付けた回転工具で加工する事を、弊社ではCNC旋盤加工と呼んで通常のNC旋盤加工と差別化しています。
ドリルは加工する際にしなったり、位置がずれたりを防止するためにセンター穴を加工をします。
深さを通常のセンター穴加工よりも深く加工する事により、穴の面取りまでを1工程とします。
センター穴加工→穴あけ→面取り加工の3工程を、1工程で済ませます。
6.端面ドリル加工(Φ1)
Φ1のドリルを使用し、穴を加工する。
この様な穴は、カニ目等と呼ばれ専用の工具で締め付けると思われます。
1キリと図面に書かれていれば、1のドリルを使用し加工しますが、お客様の検査によって、
1mmのピンゲージが入らないとNG判定を出される場合が有ります。困った問題です。
7.外径ネジ加工(M25ピッチ0.5)
先端60°のネジ加工用の刃物を使用し、ネジ加工する。
ねじには大きく分けてMねじ(ミリねじ)等に使用される角度が60°の場合と、管用ねじ(インチねじ)等に使用される角度が55°の場合が有ります。
各サイズ、規格、材質等によって刃物が必要なため、かなりの種類になります。ただし、昔は10個を1セットで購入の為、ねじを加工するだけで数万円になりましたが、最近は5個で1セット売りしてくれるようになりました。多分多くの業者が困っていた問題だと思います。
8.端面仕上げ加工
仕上げ用の刃物で端面を仕上げる。本来は外径も仕上げますが、外径がM25のネジの為、今回は外径は仕上げません。ねじ加工で外径も寸法が出ます。
9.突っ切り加工
上記2.外径溝加工用の刃物を使用し、加工品を突っ切る→切り離す
最後に反対側の端面をベンチレースで仕上げるため、+0.2程度の仕上げ代を付けて突っ切る。
10.引き出し
専用の道具を使用し、材料を挟む→チャックオープン→必要な長さ引っ張る→チャッククローズ→道具を逃がす
プログラムが最初に戻り2個目の加工を始める。
以上でCNC旋盤加工は終了
ベンチレース加工
ベンチレースに専用のチャックを取り付ける
ここでの最重要項目として、締めすぎるとネジが凹み傷がつく、締めなさすぎると加工品が外れる、微妙な締め具合を調整する事です
手前の刃物台を45°にセットし、内径面取り
奥川の刃物で端面を仕上げる、寸法及び面粗度を出す
以上でこの製品は加工終了です
皆様、お見積り、ご相談お待ちしています
アルミ切削加工例
アルミ板材マシニング加工
アルミ丸棒CNC旋盤加工
アルミ A7075 NC旋盤加工後ベンチレース仕上げ
A5056 アルミ丸棒 NC旋盤+マシニング加工 M6ヘリサートタップ