マシニング加工 M10長さ35貫通タップ加工 SS400
マシニング加工で、SS400丸棒をΦ25の磨き材にM10×P1.5の下穴をドリル加工後、タップにてメスねじを切削加工をします。
マシニングやフライス盤は工具(刃物)が回転することにより素材を切削加工します。
マシニングやフライス盤は大まかに言えば加工する機械の事で、この製品マシニング出来る?やフライス出来る?
等と言葉での説明にも同様に使います。どの機械を使用しても加工できれば良いわけです。
主にドリルを使用し穴をあけたり、タップを使用しメスねじを加工、エンドミルを使用し外周内周及びキー溝等の加工をします。
旋盤は工具(刃物)が固定され、素材が回転することにより切削加工をします。
この機械にコンピューターが付くとNCやCNCと言われる機械になります。
言葉にしても、文字にしても機械の事を指していたり、加工方法を指していたり、いろいろ有りますが、その機械を使用し、早く安く出来れば良いわけです。
今回の加工を写真を使用し、順を追って説明します。
NC旋盤が混み合っていたため、片側をNC旋盤、反対側のネジの下穴加工及びタップ加工をマシニングで加工します。
皆様のお手伝いが出来るよう、いろいろなご相談にも協力させていただきます。
見積もりご相談お待ちしています。
完成品
NC旋盤加工
NC旋盤を使用し、片面が仕上がるように加工する。
外径は両側面取り加工をする。
マシニング加工
1.チャック加工及びチャッキング
Φ25用のチャックを加工し、チャッキングする。
チャックが大きかったり、小さかったりすると、変形や把握力不足になる為、+0.02位になるように加工します。
2.センターリング加工
製品の中心にネジの下穴が開くようにセンター穴を加工する。
センター穴を開けることにより、ドリルの位置、寸法がそろいます。
3.ネジ下穴ドリル加工
M10*P1.5のメスネジを加工するため、ネジの下穴をドリル加工する。
10-1.5=8.5よってΦ8.5のドリルでネジ下穴を加工します。
4.端面仕上げ加工
端面をエンドミルで仕上げることにより、全長の公差と、表面精度(きれいさ)を出す。
5.ネジ下穴面取り加工
先端90°の面取り用刃物でネジの入り口を面取りする。
タップ時のバリを含めM10のネジを加工するため、10.5位の面取りをする。
6.M10P1.5タップ加工
M10P1.5のタップを使用し、ネジ加工する
ネジを加工する事もタップという場合が有ります。
大きいサイズのネジは外径ネジ同様に刃物で加工する場合も有ります注意が必要です。
M30内径ネジもタップ加工は可能ですが、タップは何十万円してしまいます。
よって、タップの価格が高い場合は旋盤もしくはマシニングで切削加工という方法が選択されます。
以上でこの製品は完成です。
SS400一口目メモ
鉄は、宇宙誕生と共に始まった核融合の最終形で、改造的に最も安定した元素と言われています。約46億年前誕生した地球は、鉄やケイ素、マグネシウムの酸化物からなり、鉄は地球の総重量の約35%を占めると言われています。鉄鋼とは、鉄を主成分とする金属で、英語では、iron and steel’もしくはferrous metalと表現します。鉄鋼は、金属の中で最も多く生産され使用されています。
その用途は、ビルの構造体や橋、産業機械、自動車、船、容器などがあり、様々な分野で広く使われています。その理由は、鉄鋼の高い強度、加工性の良さ、安価な事です。
鉄鋼の製造方法は、まず、高炉にて酸化鉄を主成分とする鉄鉱石を還元して銑鉄を作ります。このことを製銑と呼び、銑鉄の炭素量は3~4%と非常に高く、脆い状態です。
次に、製鋼炉にて銑鉄の炭素、硫黄、リンの含有量を調整し、炭素量が2%以下の鉄鋼が製造されます。このことを製鋼と呼びます。製鋼工程で製造された鋳塊のことを粗鋼と呼びます。