マシニング加工 C3604真鍮板
C3604の真鍮板をマシニングで切削加工します。
今回は、厚さ4mm、縦310mm、横310mmのC3604材使用し、焼肉店用のグリル網を製作します。
部品の加工依頼をお待ちしております。
NC旋盤加工とマシニング加工に関しては、横浜市にある東北製作所にご相談ください。
そのお悩みは、東北製作所にお任せください。
NC旋盤加工、マシニング加工、丸物、角物など幅広く対応いたします。
「こんな加工ができる?」や「こんな値段でできる?」などのご質問も承っております。
まずは無料でご相談ください。
材料の供給業者が材料見積もりを誤り、実際の注文では見積もりの値段の2倍の費用がかかることになりました。
受注が決まる時にはこのような問題が発生することがよくあります。
今回の場合は他社と比べて材料費が安かったため、トータルで受注できたと思います
この問題をお客様と相談したところ、追加料金の支払いを拒否されました。
ただし、見積もり書には有効期限が1ヶ月と記載されていますが、注文が決まったのが2か月後です。
このような場合でも小規模な工場にとって交渉が難しい状況。
赤字でも仕事をしなければなりません。
道具や治工具をめ、せっかく作ったのにこれだけトラブれば1回の注文で終わりです。
現状、初回のセット時から黒字の仕事はなかなかありません。
給料の値上げなど、テレビや雑誌に載っている景気の良い話はどこにあるのでしょうか。
弊社は横浜市にてNC旋盤やマシニングなどを用いた金属の切削部品加工を行っております。
お客様のニーズにお応えするため、いろいろな業種との繋がりもございます
直接加工依頼や見積もり、ご相談にも迅速対応いたします。どんなご要望にも挑戦し、お求めやすい価格での実現を目指します。
お問い合わせは、フォーム、電話、またFAXで気軽にどうぞ。
某有名炭焼き店からの注文で製造しました
写真を使用し、加工工程を順を追って説明します。
完成品
1工程(センター加工)(リーディング加工)
センター穴加工用の工具を使用して、エンドミル(Φ5)が収まる下穴の位置に約1mmの深さの穴を開けます
ドリルは思っているよりも柔らかく(しなやかで柔軟性があるため)
ドリル加工を始める前に穴の位置に取っ掛かりの起点を作成します
ドリルが食いつく際に起点があると、加工開始時に曲がることや位置がずれることなく加工を行うことができます
(正確な位置に穴あけが出来ます)
初回はベーシックな段取りで加工します
リーディングドリルは、ドリル穴加工の前にセンタリング(もみつけ)加工と面取り加工の二つの工程を行うことができます
センタリング加工は、穴あけ加工の位置精度を高める効果があります
また、面取り加工は、タップによるねじ立て加工時の端面のバリのかえりを防ぐ役割があります
穴加工に伴い発生するバリを除去する効果があります
下記にNACHI 株式会社不二越様のドリル加工前のセンターリングについてを紹介します
ドリル加工を行う前には、位置決めの精度を高め、穴の拡大を防ぎ、ドリルの食いつきを良くすることが重要です
タップ加工においては、面取りとセンタリングを同時に行うことがあります
一般的に、ドリルの先端角に対してセンタリングの面取角は同じか大きくするようにする
といわれます。同じ意味で、前述のタップ加工用の面取りを兼ねたセンタリングは
ドリル加工にとって好ましくないとしておすすめしておりません
使用される機械、ホルダー、加工材料の形状や表面性状などいろいろな要因によって
面取角やセンタリングの大きさの影響を受ける場合もあり、受けない場合もあります
なんらかの不具合を想定して、センタリングを意図的に大きく偏芯させてドリリングした場合に
穴精度にどのような影響があるのか実験してみましたので紹介します
ドリル先端角135°に対してセンタリングの面取角を90°、140°
センタリング径がドリル径よりも大きい場合と小さい場合。0.5mmni芯ずれさせてセンタリング加工してみました
結果は、穴の芯ずれ量、穴拡大量ともに90°が大きく、140°はどちらも良好
センタリング径を小さくすることで、90°でも穴拡大量はおさえられる結果となりました
面取角をドリル先端角と同等又は大きくできない場合には、センタリング径を小さくすることで
ドリル加工の不安定要因を少し取り除けられるようです
ドリル加工の前に深さ1mm程度のセンター穴を開けます
(取っ掛かり程度)
2工程(ドリル加工)
センター加工と同じ位置にエンドミルの下穴としてドリル加工をします
かつてはエンドミルがZ方向(深さ方向)への加工には不向きで、しばしば損傷や折損が発生していましたが
現在ではZ方向への加工が可能なエンドミルも存在します
今回はチャッキング(固定方法)がボルト締で、ずれたり外れたりが怖かった為この様な工程にしました
しっかりチャッキング出来れば1および2工程目を省く事が出来、大幅なコスト削減になります
そのエンドミルがNACHI社のエンドミルCZSシリーズです
また、非鉄金属の場合はAZSシリーズになります
最近のドリルは、各種材料専用のものがあり、穴の深さを含めて多様なタイプが存在します
今回はエンドミルの下穴用に、どんな材料にも対応可能なドリルを使用することにします
3工程(エンドミル)
エンドミルはドリルと違い、Z方向(深さ)では無く、側面の刃で削る事になります
X、Y方向(縦横斜め)
外周がΦ250の右側から4mm深さ入れ、左にΦ150の位置まで削り0.9mmに
上げさらに左に削ります
板の厚みが4mmの為、一度に4mm加工しようと思いましたが
クランプが弱そうなので2mmづつ 2度に分けました
ここでさらに固定用のボルトを増やし最終工程としてΦ300にくり抜くと
マシニング加工は直線と、円弧の組み合わせで加工し、プログラムで制御します
ボルトを外せばページの先頭の見た事が有る様な無い様な形状になります
マシニング加工における要素は簡単に説明するとこうなります。見積もり要素を含みます
加工手順
1.材料の固定方法(治工具)を考える。
→どのような方法で固定すれば早く綺麗で正確にできるか?
図面の要求を満足できるか?(寸法、面粗度)
2.材料寸法を考える。
→小さければ材料費が安くて済むが固定の位置が微妙になり作業性が悪くなる。
ちなみに材料は材料屋さんに頼みます。
規格のサイズ(寸法の)材料があるか?
図面中の要求は?
3.工程を考える。
→安く早く正確に綺麗に
どの順番で加工すれば図面の要求を満足するか?
4.刃物を取り付け補正(機械内部の位置)する。
→長すぎず短すぎず、また、取り付ける刃物を選定する。
5.図面に基づきプログラムを作る。
マシニング加工(MC加工)は大まかに言ってこの様な手順をふみます。
また、リピート品の場合は反省点も含め、再チェックが必要です。
見積り手順とは
1.材料を決める。
材質、サイズ、等を含め、規格品の材料が有れば安く加工出来ます。材料表面は削るのか?そのままで良いのか
どの様に材料をチャッキング(固定)するか?
そのままで良い場合、キズ等は大丈夫か?
2.チャッキングを決める。(材料の固定方法)
バイス、コレットチャック、治工具を製作して固定する。
3.加工手順を決める。
図面からどのように加工すれば良いかを決め、加工時間を決める。
以上の積み重ねになりますが、各工場で向き不向きの材料及び形状が有る為、
様々な見積りが出ると思います。
最近では材料費、油、工具すべて値上がりしていますが、なかなか加工費は上がりません。
こんな加工できるかな?とか、こんな安いのは失礼だとか、考える前にぜひ弊社に
見積りさせてください。
形状、数量、いろいろな要素はありますが、当たればまだまだ安く良い部品を手に
入れられると思います。
見積もりを安くする方法として、
・今までどのくらい(月?年?)発注しているか?
・注文数量は変化するか?
・在庫を作ってもはけるのか?材料は定尺で購入するのが1番安いが、加工業者での材料在庫は嫌がります。(製品在庫は良い)
・納期はどれくらい頂けるのか?できれば同じ材料を順に加工し、清掃の回数を減らいしたいです
納期が長ければ値段を安くする交渉に有利に働くと思います
等の見積もりする製品の今までが分かると思い切った見積もりを出せます
また、各加工業者での所有する加工機械でも大きく見積もりは変わります
いろいろな事が重なり弊社の様な小さな町工場は見積もりますが、基本的には仕事が欲しいです
以上で加工は終了です。
皆様お見積り、ご相談お待ちしております。
銅及び銅合金1口メモ
・銅は人類が最初に手にした金属と言われており、非鉄金属を代表する金属の1つで、その生産量は年々増加傾向にあります
・銅は、銀に次いで導電率、熱伝導度が高いことから、電線や電子・電気機器の配線部材などの導電部品や、各種の熱交換器機に使用されます
・銅は金と同様に色調を有する数少ない金属であり、他元素との合金化によってその色調が変化することから、アクセサリーなどの意匠性が求められる製品にも使用されています。
・銅及び銅合金を大別すると、板、条、管、棒、線などの伸銅品と呼ばれる塑性加工可能な展伸性のある展伸材と、溶けた金属を鋳型で凝固させて使用する鋳物に分ける事が出来ます。
・・黄銅(真鍮)は銅に亜鉛を添加したCu-Zn合金で、銅合金の中で最も使用料が多い銅合金種です。
・・黄銅は真鍮とも呼ばれ、冷間加工性が優れるため、塑性加工による形状付与と加工硬化によって強度が得られます。そのため様々な分野で用いられています。
・電子・電気機器の小型化により、コネクターをはじめとする配線部材には伝導性と強度が必要とされます。
配線部材にはCu-Sn合金に微量のリンを添加したリン青銅や、析出硬化型銅合金のコルソン合金と呼ばれるCu-Ni-Si合金やベリリウム銅と呼ばれるCu-Beなどが用いられています。
・銅は鉄やアルミニウムなどの他の金属への添加元素として、特性向上にも役立っています。
例えば、ステンレス鋼への添加によって冷間加工性を、アルミニウムへの添加によって強度を向上させています。
・銅は主役の銅及び銅合金と、脇役の添加元素の二役で活躍しています。
別の真鍮C3604切削加工品の紹介