鉄 STK400 Φ60.5t3.2に管用平行ねじをNC旋盤加工
鉄パイプ STK400一般構造用炭素鋼鋼管を使用し、PF2管用平行ねじをNC旋盤加工します。
外径60.5、厚み3.2全長を80に加工し、片側に長さ40でPF2のおすねじを加工します。
NC旋盤加工とマシニング加工については、神奈川県横浜市にある東北製作所にご相談ください。
長さ82で切断品を支給して頂きます。
取り扱いや切断時のキズ等を考えると、材料を支給して頂けるのは有難いです。
パイプはいろいろな種類があり、シーム管(溶接管)、シームレス管(つなぎ目無管)寸法指示だけだと分からない部分が有り、
詳細な打ち合わせが必要です。図面からはどの様な使用方法でどの様な場所に使用するのかが分かりません。
弊社は横浜市神奈川区でNC旋盤及びマシニング等の機械を使用し、切削部品加工をしています。
直接の部品加工依頼、お見積り、ご相談にも協力させていただきます。こんな事出来る?こんな値段で出来るにも挑戦します。
お客様のご要求に沿えるように、こちらからもいろいろな案をご提案出来ます。
既製品では入手できないカスタムメイドな部品の加工も承っております。
お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
FAX:045-373-9155に連絡先を含め、図面等をFAX頂ければ検討し、ご回答します。
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写真を使用し、加工工程を順を追って説明します。
NC旋盤加工
1.チャック作成
三方チャックの為、内径が測定できないので予め内径加工用の刃物でダミーになるような加工をして、補正を出しておく。
後はプログラムでパイプの外径+0.02ぐらいで加工します。
チャックが合っていないとパイプは変形し、三ケ所凹んだ状態で加工されてしまいます。
俗に言うおむすび形状になります。
面取りが3か所大きく、他の部分は小さくなります。
2.チャッキング
溶接ビード部分は避けチャッキングする。
チャックの圧力が強すぎると変形し、弱すぎると加工時にチャックから飛び出てしまいます。
加減が難しいです。
3.端面荒加工
端面荒加工用の刃物を使用し、外径を面取りしながら端面を荒加工する。
最近の切断は寸法が揃っていて、とても有り難いです。
4.内径荒加工
内径荒加工刃物を使用し、内径面取り加工
とにかくバリが出ないように加工する事を、第一に考えます。
5.端面仕上げ加工
仕上げ加工刃物を使用し、外径の面取りをしながら、端面を仕上げる。
この時にバリは、内径側に出ています。
6.内径仕上げ加工
内径仕上げ用の刃物を使用し、内径の面取り、とにかくバリに注意の工程です。
以上で片側の加工終了
7.端面及び外径荒加工
推奨の外径は58.3の為、58.4に加工する。
8.PF2ねじ加工
55°の11山用のサライ刃付き刃物を使用し、管用平行ねじを加工する。
ピッチの粗いねじは、複数回にて加工します。
本来ならばねじのピッチに合わせ、通常はC2.5くらいですが、肉厚が薄いため、ギリギリのC2くらいで加工します。
最後にねじを仕上げ加工するため、0.05くらい残るように加工する。
この段階ではねじゲージに入りません。
9.内径荒加工
反対側の内径荒加工同様、内径荒加工刃物を使用し、内径面取り加工
とにかくバリが出ないように加工する事を、第一に考えます。
10.ネジ外径面取り
ねじを加工すると、角のC面取り部分にバリが出るため、面取りを加工しながら、端面を加工する。
バリが取り除かれ、内径側にバリがかえります。
11.内径仕上げ加工
6.工程同様、内径の面取り部分を仕上げる。最終的にバリ取りを第一に考えます。
12.ネジ仕上げ加工
8.工程同様の刃物を使用し、ねじを仕上げる。
ねじの仕上げは聞きなれない行程かも知れませんが、バリ取り時のカエリを最終的に取り除くために、最後のねじ加工です。
この最後のねじ加工でバリのカエリを取り除きながら、最後に0.05mm位を加工する事により、安定して綺麗なねじが出来上がります。
同じ刃物を使用すれば、プログラムの切込み量の調整で同じ位置にねじを加工出来ます。
以上でこの製品は完成です。
最後に支給して頂いためすねじに合わせ、合格となります。
ゲージの値段だけでも数十万円しますので、合わせを支給して頂けると、話が早く、見積もりも決まりやすいです。
「PF」は、管用平行ねじの旧JIS規格の呼び記号になります。
現行のJIS規格では「G」の呼び記号になります。
PFもGも規格、ゲージ共に存在しますが、どちらも変わらないねじです。
鉄パイプ加工例
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