C5191B(りん青銅)バー材をNC旋盤+マシニングで切削加工します

NC旋盤加工+マシニング加工+ベンチレース加工

C5191、りん青銅は「ばね材」に適した材料ですが、特に高性能のばね性が必要な場合はC5210「ばね用りん青銅」を用いたほうがよいとの記述が規格にもあります。

りん青銅とは、銅にすずと少量のりんを加えた合金で、すずの多少により、1種〜3種まで有ります。

機械的な強さが大きく耐食性大、磁性無く、スイッチ、コネクター、軸受け等に使用されます。

ばね用リン青銅は展延性・耐疲労性・耐食性が良く、特に低温焼きなましを実施してあるので高性能バネ材に適する。

ただし、棒材の場合は快削材が存在しますので注意が必要です。使用方法による。

快削リン青銅丸棒は鉛を加えているため、切削性、耐疲労性が良好です。

 

NC旋盤1工程目(外径、端面粗挽き加工)

規定の長さでチャッキング

DSC01233

 

拡大

DSC01234

 

荒挽き用刃物

DSC01235 ワーク(加工物)の近くに刃物を寄せる

 

加工後

DSC01243DSC01245

・ワークを回転させながら刃物を下に下げる。

・外径は素材Φ30から太い部分Φ26.2、細い部分Φ13.2まで削る。

1回で一気に削れない為、4回に分けて肩肉1.5mm径で3mm削る

回数を分ける意味は、刃物の長さと切削時のパワーから、だいたいこれくらい削る。

 

NC旋盤2工程目(中心センターリング加工)

DSC01238 製品の中心にM8×P0.75のタップを立てる為

DSC01239 ←加工後、中心にM8×P0.75用の穴を開けるため

DSC01240 ←拡大

 

NC旋盤3工程目(下穴ドリル加工)

M8×P0.75用下穴加工、

Φ7のドリルを使用します。本来は7.3のドリルで良いのですが、

ドリルが曲がって加工した場合でも、内径を仕上げれば問題がなくなります。

タップ工程がマシニングの為、芯(加工の中心)を出すため内径を仕上げます。

DSC01242 ←拡大→DSC01241

DSC01243 ←加工後 拡大→DSC01245

 

NC旋盤4工程目(内径仕上げ加工)

M8×P0.75用の下穴を寸法に仕上げます。

ネジのサイズと下穴の関係は、

 

ネジサイズM8=8mm ネジピッチ0.75=0.75mm

8-0.75=7.25

下穴7.25mmとなります。

 

ネジ用に入口の面取りも行います。

DSC01246 ←刃物

DSC01247 ←加工後 拡大→DSC01248

分かりにくいですが径でΦ8.2くらいの面取りがされています。

 

NC旋盤5工程目(外径幅1mm溝加工)

部品の相手と組み合わせた場合、刃物はどうしても、先端ノーズR(刃先の丸み)

が付いてしまうため、根元部分を逃がします。

DSC01249 ←刃物 拡大→DSC01251

DSC01253 ←加工後 拡大→DSC01252

 

NC旋盤6工程目(外径、端面仕上げ加工)

最大外径はΦ26で小径はΦ13g6(-0.006〜―0.017)で仕上げます。

g6とは、はめ合い公差でJISで規格が決まっています。

g6・・・ローマ字の小文字で表されるのは、はめ合いに使用する軸の公差

G6・・・ローマ字の大文字で表されるのは、はめ合いに使用する穴の公差

DSC01254 ←刃物 拡大→DSC01255

DSC01256 ←加工後 拡大→DSC01257

 

NC旋盤6工程目(突っ切り加工)

NC旋盤で加工できる範囲を加工したら、突っ切ります。

DSC01258 ←刃物 拡大→DSC01259

今回は中心部分にΦ7.3の穴が開いている為、そこまで刃物を入れれば製品は突っ切れます。

DSC01260 ←製品落下 拡大→DSC01262

 

NC旋盤7工程目(引き出し)

DSC01264 材料を挟み

1.チャックを開く

2.材料を引っ張る(必要寸法)

3.チャックを閉じる

以上でNC旋盤加工は終了です。

1工程目にプログラムは戻り、2個目の加工に入ります。

 

ベンチレース加工

DSC01265 チャックを取り付ける 手前が面取り、奥が端面仕上げ

DSC01266 品物をチャッキングして刃物を調整します

DSC01267 品物を回転させ、刃物を当てる

DSC01269 奥の刃物で端面仕上げ加工

DSC01270 手前の刃物で穴の面取り加工

DSC01268 加工終了 拡大→DSC01271

ベンチレース加工は刃物を手で研ぎ、回転に合わせて手の力を加減し、表面精度を出します。

まさに熟練の加工技術です。

 

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