CAC406C 加工 マシニングで Hカット

マシニングを使用しHカットを追加工します。規格品のSTM14-Rを購入し、外径Φ22部分に幅20公差0~ー0.1にHカットを追加工します。

購入品(規格品)に追加工や、フライスを持たない会社様の加工品にフライス部分のみの追加工等にも対応しています。

外径はΦ22長さ22中心にTM14ピッチ3の30°台形ねじで、材質CAC406C【BC6C(青銅鋳物)】

一般的に砲金と呼ばれる素材で、連続鋳造品の中で一番使われている材質です。

皆様のお手伝が出来るように、いろいろなご相談にも協力させていただきます。

見積もりご相談お待ちしています。

■規格:JIS H 5121
■種類:青銅連続鋳物6種

STM14-R

STM14-R

STM14-R

STM14-R

マシニング加工

1.バイスにチャッキング

バイス下駄敷板STM14-Rチャッキング

厚みをHカットする場合、下に敷く板の平行度がとても重要になります。

マシニングの平行度を出し、バイスの平行度を出しても敷板の平行度が出ていないと今回の様な寸法公差を入れられると難しい加工になります。

弊社では必要な寸法の板を、焼き入れ研磨する事で平行度の出ている敷板をある程度準備しています。制作も可能です。

 

2.端面加工用のフェースミル加工

非鉄金属用フェースミル非鉄金属用フェースミル

非鉄金属用フェースミルを使用し、端面を加工する。

銀色に見えるチップが非鉄金属用で、このチップを取り換える事により、鉄やステンレスの加工が出来るようになります。

非鉄金属端面加工CAC406C端面加工

 

3.角部面取り

非鉄金属用面取り刃物非鉄金属用面取り刃物

非鉄金属用面取り刃物を使用し、角部を面取り加工。

先端が90°の刃物の為、切削すれば45°の面取り加工が出来ます。

CAC406C面取り砲金面取り非鉄金属面取り

見ずらいですが角部に45°の面取りが有ります。

以上で片側の加工は終了です。

ちなみに、この片面だけの加工をDカットと呼びます。多分ローマ字のDに見える為Dカットと呼ばれると思います。

砲金Dカット砲金Dカット

次工程は端面を加工した平らな部分を下にして反対面を加工します。

プログラムも刃物も同じで高さの補正のみ変更します。

この様な仕事の場合買い入れる最初の製品が値段が高いため、絶対に不良品を作れないというプレッシャーが大きいです。

チャッキングした時いつもと違うな?とか、このまま1mmマイナスすれば公差内に入るのにプレッシャーに負けて確認作業が多くなってしまいます。

反対側を加工すると要求通りのHカットとなります。

両面を加工するとHカットと呼びますが、ローマ字のHに見えるからでは?

見積もりご相談お待ちしています。

マシニングHカット

完成品

 

CAC406C(BC6C)一口メモ

CAC406Cは銅、錫、鉛、亜鉛を主成分とした合金で、青銅鋳物の中で一番広く用いられています。

特徴としては、耐圧性、耐摩耗性、被削性及び鋳造性が良い

用途としては、軸受け、スリーブ、ブッシュ、バルブシートリング、給水装置器具、水道施設器具用各種部品(ナット、袋ナット、アダプター、プラグ、ソケット、ニップル)等の一般機械部品に多く使用されます。