SS400 マシニング 穴開け後 NC旋盤加工
鉄 SS400をマシニングで穴あけ後NC旋盤加工します。
Φ34磨き材を長さ175をマシニングで中心Φ8貫通穴加工後、NC旋盤旋盤で両端、切削加工します。
板金屋さんからの注文で、かなり昔からの製品です。材料の値上げにも対応して頂けるため有難いです。
NC旋盤加工とマシニング加工は、横浜市にある東北製作所にご相談ください。
完成品
Φ34のSS400磨き材を材料屋さんに長さ176で切断して頂き納入後、加工に入ります。この時の材料屋さんの切断長さのバラツキがそのまま製品の全長のバラツキになってしまうため、出来るのか分からなくてもバラつき最小限でお願いしますと一筆入れます。
弊社は神奈川県横浜市でNC旋盤及びマシニング等の機械を使用し、切削部品加工をしています。
皆様のお役に立てるよう、いろいろな業種との繋がりもございますので、お見積り、ご相談にも協力させていただきます。
お問い合わせフォームもしくは電話、FAXでお気軽にご相談ください。
既製品では手に入らない部品の加工依頼を承ります。
今回の加工品を写真を使用し、工程を順を追って説明します。
最近の投稿の下に、カテゴリーがございます。是非こちらもご覧ください。
1.材料購入
今回の製品は全長が長いため、材料屋さんで切断して頂き納入していただく。
完成の長さにより、NC旋盤で切断するか、材料屋さんに切断して頂くか決定する。
弊社と付き合いの有る材料屋さんは切断時のバラツキが少なく大変ありがたいです。
材料切断時のバラツキがそのまま製品の全長のバラツキになります。
2.マシニングのバイスでチャッキング
バイスは角物のチャッキングに向いていますが、治工具を用いることにより丸棒もチャッキングできます。
材料屋さんでの切断品はバリが多いため、治工具に工夫が必要です。
3.マシニング中心Φ8穴あけ
次工程で刃長長さ150のドリルを使用するため、とっかかりになる入口の穴を開ける。
とっかかり部は長さ15くらいで同径のドリルを使用する。
ここからはマシニング工程の仕上がりの写真はほぼほぼ変わらなくなります。
4.マシニング穴面取り
マシニングで穴の面取りをしておきます。
NC旋盤でも出来る工程ですが、外径と、中心の穴が芯ずれしていた場合面取りがおかしくなる為、
この段階で面取りを行います。
見栄えが良くなります。
5.マシニング穴開け
全長が176の為、中央の深さ90位でつなげます。
図面だけで見ればつなぎ穴はNGと思われますが、中に電気の線を通すだけだから、
なんとなく穴が開いていれば良いとの事なので、この仕事を受けました。
図面での解釈と、現場での使用方法に差異があると、安くできる製品も高く見積もり、オーバースペックで製造する羽目になります。
どちらが良い悪いは有りませんが、安くするなら使用方法を分かっていた方が安く製造出来ます。
弊社のマシニングは内部給油が出来ない為、外部給油での加工となりますが、
切削速度が速く、インチング(一気に90加工)無しで加工は、ドキドキが止まりません
結構な値段のドリルですし、折れたら終わりですし。
以上でマシニングの片面の加工は終わりです。
反対側の加工をすれば、貫通穴が完成します。
ずれたり、ずれなかったりで加工できます。
ここまで来るのには色々治工具を改良し、ドリルを買い替え、プログラムを変更し、
この様に続いてくれる製品は有難いとともに、新しい加工方法を模索させてくれます。
6.NC旋盤加工、外径及び端面荒加工
必要な長さを出し、チャッキング後、端面と外径を荒加工する。
こちら側の寸法はΦ29.4で長さ20を加工します。
7.NC旋盤加工、外径及び端面仕上げ加工
端面側から径を仕上げ、素材寸法まで上がり、面取りより、最初に素材径部分を上から下に面取りすると、素材径方向にバリが出なくなります。
8.NC旋盤加工、荒加工、反対側
反対側の寸法は、Φ24.4で長さ30加工し、素材径まで45°で面取り
確認したところ、パイプに入りそこを溶接するとの事、よって45°は溶接開先になります。
9.NC旋盤加工、仕上げ加工、反対側
外径及び端面を仕上げ加工し、完成です。
SS400 1口メモ
普通鋼は、JIS鋼材規格のSS材、SM材、SB材、SG材、SPH材、SPHT材、SAPH材、SPC材、が該当します。
普通鋼は炭素鋼とも呼ばれます。特に、炭素量が0.3%未満を低炭素鋼、0.3~0.5%を中炭素鋼、0.5%を超える物を高炭素鋼と呼びます。
この普通鋼の生産量は、鉄鋼生産量の約80%を占めます。この中で、代表的なものについて次に説明します。