SS400磨き材Φ12長さ130をCNC旋盤加工
材質SS400の磨き材Φ12を使用し、CNC旋盤加工する。
片側がM12×P1.75オスネジで、反対側が厚み2の幅10にΦ4の穴あけをする。
材料屋さんでSS400磨き材Φ12を全長131で切断して納入して頂く。
ここで見積もりを安くするポイントとしては、材料は定尺で購入するのが一番安いです。
そのため、できれば必要数プラス出来た分、全数納入可として頂くと携わる全ての会社が儲かります。
1.基準の長さを出し、チャッキング
荒加工用の刃物で基準を出し、材料の位置を決めてチャッキングする。
2.M12部分の面取り、荒加工
基準を出した荒加工用の刃物でM12の先端の面取りを荒加工する。
3.M12加工
今回はM12のピッチ1.75の並目のオスネジを加工するため、P1.75用のサライ刃付きの刃物を使用する。
サライ刃とはネジの山部分も加工(サラウ)為、山部がガサガサしない綺麗なネジが加工できます。
十数回に分けて加工します。
ネジが出来る過程を写真で表現する為に撮りました
4.M12ネジ部及び端面仕上げ加工
仕上げ用の刃物を使用し、M12部分のバリ取り及び端面の仕上げ加工する。
この工程により、ネジ部のバリを取り、全長を決める
再度ネジを加工し工程終了
以上で片側の工程は終了です。
5.位置を決めチャッキング
上記片側の反対側を加工するため、位置を決めチャッキング
6.外径荒加工
仕上がりが厚み2,幅10,長さ10でフライス加工するためΦ10.5に荒加工
側面からの回転工具の為、長さをその分出さなくてはいけないが、外径の面精度が悪くても荒加工した方が加工は早いです。
7.正面からのエンドミル荒加工
弊社のCNC旋盤はY軸があるため、このようなフライス加工にも対応できます。
一応、1カット毎の写真を撮りました。
8.四角部分の面取り
Φ10で仕上げ加工することにより、いい具合に四つ角の面取りが出来ます。
9.四角部分にΦ4の穴あけの為のセンターリング加工
10×10部分の中心にΦ4の穴を開けるため、センターリング加工
センターリングをする事により、穴の振れによる位置、径のずれを防止します。
10.側面Φ4穴あけ
側面の回転工具を使用し、Φ4の穴を開ける
11.穴面取り
9.のセンターリング工具を使用し、Φ4の穴の面取り
この刃物は先端でセンターリング、奥の部分で面取りが出来ます。
リーディングドリル?とも呼ばれています。
12.四角部分の仕上げ加工
仕上げ用のエンドミルを使用し、四角部分の仕上げ加工
寸法及び表面精度を出します。
13.端面仕上げ加工
端面を仕上げこの製品は完成です。
全長が長く、全体の写真では何が何だかわからないため、片方づつの写真とします。
皆様お見積り、ご相談お待ちしています。