SUM220 Φ30CNC旋盤加工
SUM220Φ32磨き丸棒のバー材を使用し、CNC旋盤加工後、ベンチレースで端面を仕上げ加工します。
仕上がり寸法は外径Φ19から鍔形状で30まで、内径Φ16公差+0.03~+0.06、鍔部分に2か所2.1の穴を開け、全長は7.8です。
弊社のNC旋盤はバー材使用になっているので、お安く加工でき、反対側の仕上げもベンチレースで仕上げるため、これもお安く加工できます。
皆様のお役に立てるよう、いろいろなご相談にも協力させていただきます。
見積もりご相談お待ちしています。
SUM材は切削性は良好で加工しやすいです。
写真を使用し、順を追って説明します。
完成品です。
CNC旋盤加工
1.チャッキング
Φ32の1m材をチャッキングできるよう、CNC旋盤本体には触れ防止のスリーブを入れ、チャックを取り付け、チャッキングする。
弊社では、Φ40以下のこのシステムは、各サイズほぼそろっています。
2.外径、端面荒加工
荒加工用の刃物を使用し、外径と端面を荒加工する。
削り幅は径で2mm、仕上げ代は径で0.2,端面で0.1程度としています。
3.ドリル加工
仕上がりがΦ16の為、15.5のドリルを使用します。
4.内径荒及び仕上げ加工
同じ内径用の刃物を使用し、荒加工後仕上げ加工をします。プログラムと使用するチップで荒、仕上げと加工できるのは有難いです。
ドリルの振れの残りや寸法公差が厳しいため、この加工品の内径は気を使います。
5.外径、端面仕上げ加工
外径仕上げ用の刃物を使用し、外径と端面を仕上げ加工する。この工程で外径及び長手方向の寸法、表面粗さを仕上げます。
6.鍔部分にセンター穴加工
位置と正確な寸法のドリル加工の為、センター穴加工をします。
7.鍔部分にドリル穴加工
仕上がり寸法がΦ2.1の公差0~+0.1の為、2.15のドリルを使用します。
ほぼ、専用のドリルとなるサイズです。各社設計者の思いがあり、いろいろなサイズのドリル加工が必要です。
この様に寸法公差を入れられると、検査はノギスかな?ピンゲージかな?と悩みます。
8.突っ切り加工
溝入れ用の刃物を使用し、加工品を突っ切る。
突っ切りの際に鍔の裏側を面取りしておくことにより、次工程が楽になります。
9.引き出し
材料を挟み込む→チャックをオープン→必要寸法を引っ張る→チャッククローズ→工具逃がす
の一連の動作をプログラムで動かす
以上でCNC旋盤加工工程は終了です。
10.ベンチレース仕上げ
この製品の専用チャックを制作し、チャッキングする。
強すぎても製品に傷がつき、弱すぎると切削の際加工品が外れてしまいます。
工程としては端面を仕上げ、内径の面取りをします。そのために必要な刃物を研ぎ取り付けます。
以上でこの製品は完成です。