ステンレス CNC旋盤 加工 Φ22片側M12片側12六角 SUS304
ステンレス SUS304をCNC旋盤加工します。Φ24ピーリング丸棒のバー材(1m)を使用し
片側はM12のねじ加工、反対側は12六角に加工します
NC旋盤加工とマシニング加工については、横浜市にある東北製作所にご相談ください
完成品
CNC旋盤加工とはNC旋盤に回転工具が取り付き、その回転工具でも加工する事を言います
SUS304は弊社加工品の中でも特に使用頻度は高く、ステンと言えば304もしくは303と言う材料です
弊社のCNC旋盤はバー材使用になっていますのでお安く加工が出来ます
弊社は横浜市神奈川区でNC旋盤及びマシニング等の機械を使用し、切削部品加工をしている部品加工業者です
皆様のお役に立てるよう、直接の加工依頼、いろいろなご相談にも協力させていただきます
外注加工先をお探しの場合は、ぜひご相談ください
お問い合わせフォームもしくは電話、FAXでお気軽にご相談ください
既製品では入手できないカスタムメイドな部品の加工も承っております
今回の加工を写真を使用し、工程を順を追って説明します
最近の投稿の下に、カテゴリーがございます。是非こちらもご覧ください
SUS304CNC旋盤加工
1.位置出し
ストッパーを使用し、既定の長さで素材をチャッキングする。
弊社ではバー材用の治具(チャック、スリーブ)は有りますので見積もりは他社より安く対応出来ます。
2.端面及び外径荒加工
荒加工用の刃物を使用し、端面と外径を荒加工する。
荒加工用の刃物は、大量に早く加工できるため、1つの工程とします、逆に寸法公差や表面精度は出ません。
3.外径ネジ加工(M12ピッチ1.75長さ35)
ピッチ1.75のさらい刃付きチップを使用し加工する。
さらい刃付きのチップを使用することによりキレイで寸法の整ったネジ加工が出来ます。
ねじ加工用のチップは本来、ネジの谷部分んのみを加工しますが、さらい刃付きのチップは山部分も加工します。
ある程度の各ピッチのチップがそろっていますのでお安く見積もり出来ます。
4.外径端面仕上げ加工
仕上げ用の刃物を使用し、端面と外径を仕上げる、寸法と、表面精度を出す。
これで、ネジ部の長さ35を出す
実際にネジの長さが35ではなく、図面上の寸法が35、ネジは有効ネジ部+不完全ネジ部で構成されている為ネジ部の長さが35欲しい場合はネジ逃げ溝を追加します。
この部分は図面からは読み取りにくい部分で、設計者はハッキリと図面で指示して頂きたい部分です。
5.位置出し
出来るだけチャックの近くで加工をしたいため、ネジ加工のみの寸法でネジ加工する。
仕上がり寸法まで出し、チャッキング
6.突っ切り
仕上がり寸法+0.2mmで突っ切る
反対側の端面の仕上げ代分を加味する
パーツキャッチャーに落下する
ここまでで片側のM12P1.75部分を含めたCNC旋盤加工は終了です。
7.M12P1.75の反対側用のブランクチャックを加工し、チャックする
この様なチャックは専用のチャックになります他の製品に使用できる汎用性は有りません。
ちょこちょこ受注が有れば良いですが、10年ぶりに受注が来てリピート品ですと言われても困りますよね。
8.端面外径荒加工
M12P1.75と同様の荒加工用の刃物を使用し、端面と外径を荒加工する。
先端の90°はプログラムでこの様な加工にします。
9.エンドミル荒加工(回転工具)
今回のCNC旋盤加工と言う回転工具での加工をする。
荒加工用のエンドミルで12六角を荒加工する。
旋盤の荒加工用の刃物といっしょで、モリモリ削れますが、寸法、表面精度が図面の支持を満足しない。
加工面はガサガサで寸法も仕上げ代を付けた状態ですがバラツキも大きいです。
10.エンドミル仕上げ加工(回転工具)
仕上げ用のエンドミルで12六角の寸法、表面精度を仕上げる。
0.2mm程度削ると、寸法も表面精度も仕上がります。
今回の公差は12ー0.1~ー0.3です。
仕上げ用のエンドミルは、加工の厚みを薄くし、切削速度を上げるときれいに仕上がります。
各メーカー並びに各エンドミルに特性が有りますので、うまくいかない時はカタログを見ることもお勧めします。
11.先端部仕上げ加工
仕上げ用の刃物で先端の90°を仕上げる
以上でこの製品は完成です。
本来はNC旋盤加工後にマシニングで12六角を仕上げる仕事ですが、先端の90°を加工しながら12六角も仕上げる為お安く加工できます。
ステンレス1口メモ
・クロム、またはクロムとニッケルを含有する特殊鋼の一種で、クロムが11%以上含有する鉄鋼をステンレス鋼と呼びます
・ステンレス鋼の表面には、不動態被膜と呼ばれる、クロム酸化物からなる強固な酸化膜が生成しているため、ステンレス鋼は耐食性が優れています
・ステンレス鋼は、JIS鋼材規格で3桁の数字で分類されます。金属組織の違いで、フェライト系、マルテンサイト系、オーステナイト系、オールナイト・フェライト系が有ります
・JIS鋼材規格では、ステンレス鋼として60種類が規定されています
1.フェライト系ステンレス鋼は、クロムを18%含有するSUS430が代表的なステンレス鋼で、冷間加工性も優れており、ニッケルを含有しないため、安価な事が特徴です
その1方で、常温以上の温度で脆くなる低温脆性や、400~550℃に加熱すると脆化する475℃脆性という課題も有ります
その他のステンレス切削加工品の紹介