A5056 アルミ丸棒 NC旋盤+マシニング加工 M6ヘリサートタップ
A5056 φ20アルミ丸棒を使用し、NC旋盤加工後マシニングでM6ヘリサートタップ加工をする
図面の要求で下穴貫通不可の為、ヘリサートタップ加工はマシニングセンターで実施する。インサートコイル用ネジとも呼ばれています
NC旋盤加工とマシニング加工については、神奈川県横浜市にある東北製作所にご相談ください
弊社は横浜市神奈川区でNC旋盤及びマシニングを軸に部品の切削加工をしています
丸物も角物にも対応できます、直接の加工依頼、見積もりご相談だけでもご協力します
外注加工先でお悩みでしたら、ぜひご相談いただければと思います
既製品では入手できないカスタムメイドな部品の加工も承っております
図面をFAXもしくは、メールで頂ければ、見積もり、お気軽にご相談にください
NC旋盤加工
1工程・・チャッキング
φ20のA5056丸棒を必要な長さ出し、チャッキングする。
本来は仕上がりがφ16の為、18から加工すると材料費は安く出来ますが、φ19仕上がりの加工も有りましたので、
無駄の様に見えますが、段取り時間の事を考え、20から加工します。
2工程・・端面及び外径荒加工
荒加工用の刃物を使用し、端面と外径を荒加工する。
1段φ8の公差0~ー0.2部分を1工程でに加工する。
3工程・・端面及び外径仕上げ加工
仕上げ加工用の刃物を使用し、端面と外径を仕上げ加工する。
径の寸法及び長さを仕上げる。
4工程・・突っ切り加工
突っ切り用の刃物を使用し、加工品を突っ切る。
突っ切り側には仕上げ代+0.2を付け突っ切る。
5工程・・材料引張
材料を引っ張る道具を使用し、必要長さを引っ張る。
この工程の流れとしては
材料を道具で挟む→チャックオープン→材料を必要長さ引っ張る→チャッククローズ→道具を逃がす
この工程が終了後、プログラムが先頭に戻り1工程目からの加工が始まります。
以上でNC旋盤加工は終了です。
マシニングセンター加工
6工程・・チャッキング
外径のφ16に合わせチャックを加工する。
NC旋盤で加工した部品を測定し、+0.02位でチャックを加工する。
7工程・・端面加工
端面加工用の刃物を使用し、端面加工する。
この工程により、面精度(表面粗さ)及び全長の長さを図面の要求を満足させる。
表面の刃物模様は、旋盤目(外径から中心に向かって円を描く)ではなくフライス目(刃物の入る位置から同様の円を描く)
8工程・・センターリング加工
センターリング加工用の刃物を使用し、センター穴を加工する。
センター穴はドリルの位置ずれや、穴曲がり等を防止するために取っ掛かりとして加工する。
9工程・・ヘリサートタップ下穴加工(6.4ドリル)
M6ヘリサートタップ加工用の下穴を加工する。
本来のM6タップ加工で使用するドリルと寸法が違うため、注意が必要です。
本来よりは一回り太いです。
また、下穴の深さが指定され(深さ10)部品として貫通不可の為、調整が必要と考えました。
ところが普通に加工して下穴深さ10の貫通不可の下穴は加工出来ました。(先端135°のドリルを使用)
10工程・・穴面取り
先端90°の面取り用刃物を使用し、穴(ネジ下穴)の面取りを行う。
またここで問題です。図面の指示で角部C0.5(全周)の指示が入ります。
C0.5とはねじを加工して+0.5なのか、下穴に対してC0.5なのかその場合バリはどうするのか?
ヘリサートネジの場合面取りは最小を推奨されます。うやむやにするため、ねじより若干大きめ、バリが無い程度に面取りをしました。
C0.5にも寸法のバラツキ一般公差が適応されるため、C0.6位の面取りをします。
11工程・・M6ヘリサートタップ
M6ヘリサートタップを使用し、タップ加工。
ヘリサートは通常のタップより一回り大きくM6のタップもM8用のアタッチメントで使用します。
止まり穴のタップ加工の場合、ポイントタップは使用できませんが、
通り穴にスパイラルタップは使用できるため、通り穴でもスパイラルタップをお勧めします。
以上でマシニング加工の工程は終了で
加工終了品を外し、新規品を取り付け、マシニングの1工程から加工を始めます。
以上でこの製品は完成です。
ヘリサート1口メモ
ヘリサートは、樹脂やアルミ等の柔らかい素材にねじ込むコイル型のナットです。
直接母材にねじを切り、ヘリサートを挿入することで、ボルトを強固に締結できるようになります。
通常柔らかい素材に直接タップを立てると、めねじが弱くて高い締結力が得られません。
しかし、ヘリサートを使用することで、高い締結力が得られるほか、めねじの破損を防止して繰り返しねじを締め付けることも可能になります。
ヘリサートは、株式会社ツガミ様が日本で初めて誕生させた製品です。
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