A5056 NC旋盤加工 マシニング加工 ベンチレース加工
横浜市でNC旋盤及びマシニングを軸に切削加工をしています。
今回はアルミA5056のΦ24丸棒を使用し、
NC旋盤加工+ベンチレース加工+マシニング加工で切削加工します。
写真を使用し、工程を順を追って説明します。
皆様見積もりご相談お待ちしています。(無料)
完成品
NC旋盤加工
旋盤1工程.端面、外径荒加工
規定の寸法を出しチャッキング
端面加工と、外径加工は同じ工具を使用するため、
工程は同一になります。
下の写真の工具を上から下に動かせば端面を加工し、
右から左に動かせば外径を加工します。
NC旋盤はプログラムで動くため、汎用旋盤に比べると複雑な形状が簡単に出来ます。
旋盤2工程.外径溝入れ
溝の役割としては
Oリング、Eリングなどの部品を使用する場合の溝→JISにて規格が有ります。
また、刃物の先端はノーズRと言われる丸みが有る為、その部分を除去する為の溝が有ります。
今回は先端部分(溝の右側)が公差が厳しい為後者の溝ではないかな?と思います。
でも、作業者は勝手な判断をせず、図面に忠実に加工をします。
旋盤3工程.仕上げ加工
荒加工で説明しましたが、外形と端面は同じ刃物で加工するため
仕上げも同一工程となります。
何らかの意図を持って別々にする場合も有ります。
先端部分(溝の右側)を仕上げバイトで外径(∮12e8-0.059〜-0.032)
及び端面を仕上げます。
旋盤4工程.突っ切り加工
ここまで加工した物を材料から突っ切ります。
材料の外径から中心まで加工すれば突っ切れます。
旋盤5工程.引き出し(素材引っ張り出し)
専用の工具で素材を挟み込み、製品の寸法まで引き出す。
以上でNC旋盤の加工は終了です。この後旋盤の1工程目に戻り2個めの加工が始まります。
ベンチレース加工(卓上旋盤)
段の細い部分が∮12の為、ベンチレースに∮12のチャックを取り付け、突っ切り面の仕上げを行う。
右側の突っ切りバイトで突っ切り時の残りを加工する
下の左側の状態にチャッキングし、足でペダルを踏むと回転する
手前側のバイトで端面仕上げ
以上でベンチレース加工は終了です。完成品を外し、次のNC旋盤加工終了品をチャッキングし2個目の加工に入ります。
マシニング加工(MC加工)
1工程。エンドミルで荒加工
エンドミルにて四角18と幅9の溝を加工します。
ベンチレースのコレットチャックを使用できる道具にてチャッキングし、加工します。
マシニング加工の場合は特にこのチャッキングに気を使います。
様々な治具と工夫を要します。
2工程。センタリング及び面取り
4すみ4か所にM2のメスネジを加工するため、基準となる位置決めをする。ねじの大きさにあった面取りまで。
3工程。M2メスネジ用下穴加工
M3用下穴ドリル加工(∮1.7)今回は通り穴(貫通穴)に適したポイントタップを使用しますので下穴は∮1.7を使用します。
4工程。裏側面取り加工
四角18部分は厚みが2mmしか無い為裏側の面取りもこのまま実施します。
加工の結果は写真で取れませんが上の工具で裏の面取りを行います。
ちなみに工具は ノガ・ジャパン様の裏座ぐりミニチャンファーです。
5工程。M2タップ加工(ポイントタップ)
以上で片側のマシニング加工は終了、スクロールチャックをゆるめ、製品を取る。
四角部分をバイスでチャッキング
→強く締め付けると圧痕、変形、ゆがみ等ができ、
弱く締め付けると製品が外れてしまう為(加工の力の方が強い)、微妙な強さでチャッキングします。
6工程。M2の面取り
本来は次工程のセンターリング加工も同じ工具で実施したいが、
加工部分に4mmの工具が入らないため、別工程とする。
6工程。NC旋盤で加工した∮12部分に2-M3深さ4を加工するための
センターリング加工
センター加工(2-M3加工)
7工程。ドリル加工
M3メスネジ加工の下穴としてドリル加工(下穴∮2.75)
今回はロールタップ(転造タップ)を使用するため通常のネジ加工の計算式の下穴ではありません。
ポイント、スパイラルタップ→M3P0.5の場合
3-0.5=2.5→2.5mmのドリルを使用。
ロールタップ→各社対応のドリルを使用
8工程。タップ加工(M3ロールタップ)
タップ加工(M3ロールタップ)
今回はYAMAWA様のロールタップを使用します。
以上でマシニング加工は終了です。
以上で製品は完成です。
皆様安くできれば良いなー程度の軽い気持ちで見積もり、ご相談お願いします。