C2700t Φ64.2t2.1L5.5 をベンチレースによる非鉄金属の切削加工します。

外径Φ65,内径Φ60の長さ2500mmの真鍮C2700tパイプ材を使用し加工します。

1.タレット旋盤による切断

      

全体の画像は撮れませんでしたが、上記写真の右側がチャック(パイプをチャッキング)部分で

左側のチャッキングレバー操作により、チャックは開閉し材料を掴んだり,離したりします。

タレット旋盤の利点として、素材の径がスピンドル(旋盤内部)に入ればリング状に切断は

容易に出来ます。

1.写真中央のスイッチで電源ONで回転する→レバー右チャックオープン、
2.写真左のミドリ色の部分に重りが有り材料ごと右に移動
3.写真右のストッパーに当たる
4.レバー左チャッククローズ
5.刃物で切断

タレット旋盤

工程1.素材のセット

    

上の左側画像の左側の3か所のネジを締め素材の振れが無いようセットする。

長く飛び出ても全てが回転するため長材の切断に向く。

1.画像右のストッパーを所定の位置に止める。長さ決め

2.画像中のオレンジ色のレバーを右に移動させる。チャック開く

3.画像左の重りにより1.のストッパーまで素材が出る。

4.オレンジ色のレバーを左に移動させる。チャック閉じる

5.ストッパーを離す。

6.画像下の右のハンドルを右回転させる。

7.画像下の左の刃物が前に出て切断

8.仕上がり寸法が長さ5.5mmの為、6mmで切断

この間素材をチャッキングした部分は回転しており上記1~8を繰り返せば

同じ長さに加工出来ます。

左  右   タレット旋盤完成品

以上でタレット旋盤工程は終了

 

2.ベンチレースによる仕上げ

ベンチレース

1工程 ブランクチャック製作

↑金色のリング状の部品がターレットで切断された部品。

 

↑ブランクチャック(専用製造用チャック)を削り加工する部品に合わせる。

 

製品加工に合ったコレットチャックを作成します。各ベンチレースに合ったサイズの

ブランクチャックを削り、専用チャックを製造します。

 

今回のように専用チャックを製造すると、品質にバラツキも少なく数量が多い場合は

結果的に早く、安く、良い製品を製造できます。

ストレートチャックは0.5mmおきに各サイズ揃っています。

 

ベンチレース1工程目

1工程目は外径把握で加工する。

↑タレット旋盤で切断した部品をチャッキングする。

 

↑奥の刃物で端面加工6.00mmを5.75mmにする。

 

↑手前の刃物で内径R0.6加工する。

刃物は専用にR0.6で製作した為出来上がりはR0.6で出来上がる。

以上で1工程目は終了

再度最初に戻りチャッキングから

 

ベンチレース2工程目

2工程目は内径把握で加工する。

↑1工程目が終了した部品を反対にし、内径把握でチャッキングする。

ベンチレース上の刃物で端面を加工する。

全長5.5mm 公差0~+0.1mmで加工する。

本来は外径把握が基本ですが、今回の製品は外径を加工しなければならない為

内径把握にする。内径把握の場合はチャックと製品のクリアランスが微妙になります。

↑ベンチレース手前の左側の刃物で外径を削り、右側の刃物で内径糸面取りする。

↑ベンチレース奥川の刃物で外径面取り、

左側の刃物でC0.8 右側の刃物でC0.5を加工する。

以上で2工程目は終了

再度最初に戻りチャッキングから

 

刃物の製作からチャックの加工を経て製品の製作に入ります

職人さんの感覚やノウハウはすごいもので、正に昭和の物作りです。

 

ベンチレースとは

ベンチレースは卓上旋盤とも言われますが、大きさはいろいろ有ります。

ベンチレースの最大の特徴としてコレットチャックが挙げられます。

加工物をコレット(筒状)のチャックで把握する。これをコレットチャックと言います。

 

旋盤は3つ爪チャックで素材との接地面積が少ない為、しっかりと把握しないと加工出来ない。

メリット・・・大きな力でしっかりと把握できる。NC旋盤等は油圧で把握する。

デメリット・・力が大きい為今回の製品のように薄い製品は変形、

形状によってはチャックの傷が付く。

 

コレットチャックは素材と接地面積を大きく出来るため小さな力で把握出来る。

メリット・・・外周全体を把握するため、小さな力で把握出来る。

形状の変化がほぼ無い。

デメリット・・小さな力で把握する為、加工自体は強加工に向かない。

仕上げ等軽い加工に向く

 

タレット旋盤は、

普通の旋盤にタレットと呼ばれる、旋回式の刃物台を取り付けたもの。

タレットに複数の刃物(工具)を取り付けて、これを旋回させることで刃物を交換し、加工する。

タレットの回転だけで刃物の交換が可能なため、交換に必要な時間を短縮する事ができる。

主に大量生産に向いた旋盤である。

タレット旋盤には多くの種類が有り、

大きさほおおまかに大型、中型、小型に分類され用途により使い分けられる。

昔はNC旋盤の前加工(穴あけ、切断等)に多く使用された。

現在はNC旋盤で全てが事済んでしまう為、日本には無くなりつつある旋盤であります。

 

快削黄銅(C3602・C3604)について!特徴を詳細に解説していきます!

快削黄銅(C3602・C3604)とはどのような金属なのでしょうか。

普通の黄銅とはどう違うのか分からず困っていませんか。

具体的な成分元素を知りたい人も多いでしょう。

快削黄銅は普通の黄銅と比較し、切削加工に適している合金です。

そのため、ねじや歯車などの繊細な切削加工を要する製品の素材として使われます。

この記事では快削黄銅の既要から特徴まで解説します。

ぜひ、快削黄銅への理解を深める参考にしてください。

快削黄銅(C3602・C3604)は、黄銅に鉛(Zn)を加えたものです。

そもそも黄銅は銅(Cu)と亜鉛(Zn)の合金で、真鍮とも呼ばれます。

強度や展延性が適度で扱いやすい素材として、古くから親しまれてきた金属です。

黄銅は磨くと美しい金色の光沢を放つことから、日本では昔から小判や仏具に使われてきました。

現代では五円玉や水洗便所の部品、鉄道模型の素材などに使われています。

続いて、C3602とC3604の特徴を見ていきましょう。

特に優れている性質

・破削性

・溶接性

・めっき性

・シャー切断性

・プレス加工性

良好な性質

・伝導率

・耐食性

・冷間鍛造

比較的劣る性質

・耐摩耗性

ただし、具体的な性質はメイカーや製品によってばらつきがあります。

なぜなら、合金の成分比率にはある程度の幅があるためです。

たとえば、JIS規格の成分表によると、C3602における銅の比率は59.0~63.0%, C3602においては57.0~61.0%となっています。

これらの数値だけを見ているとC3602のほうが銅に富んでいますが、実際にはC3602の銅比率が59.0%、C3604では61.0%という場合も考えられます。

そのため、成分のばらつきがあっても安定的に加工できるよう、苦労している加工メーカーが少なくありません。

まとめ

快削黄銅(C3602・C3604)の既要や性質について解説しました。

快削黄銅は黄銅に鉛を加えることで破削性を高めたものです。

切削加工しやすいことから、精密な切削加工が求められる機械部品などに使われています。

そのような快削黄銅ですが、適切に加工するには充分な技術が求められます。