C3604 外径ネジM20×0.5 ターニングセンター加工
ターニングセンターLB-300Mを使用し素材はC3604で外径M20×P0.5の加工をします。
端面には∮1の穴を2か所加工します。その穴に工具を入れネジを締め付けます。
蟹の目に似ているためカニ目穴と呼ばれる場合が有ります。
C3604はJISに定められた材質の呼び方で、快削真鍮、快削黄銅、真中などと呼ばれ切削性に優れます。
ターニングセンター(CNC旋盤加工)
1工程.外径、端面荒挽き加工
∮22のC3604×1000mmをNC旋盤に入れチャッキング(捕まえる)します。
仕上がり寸法が外径M20(外径∮20)の為1サイズ大きな材料から外径を加工し、仕上げます。
2工程.外径ネジ加工
外径ネジ加工はバリが出るため先に加工し、再度同じ工程を実施します。ネジは専用のチップ(バイト)で加工します。
(例)今回のようにM20×P0.5の場合に問題になるのはP0.5であり、外径のM20は余り問題になりません。
P0.5用の刃物(チップ)を取り付け外径20mmから加工を始めます。
ワーク(素材)が1回転に対し、刃物を0.5mm移動させます。この動きをコンピュータ制御で行えば雄ネジは加工出来ます。
3.センタリング加工→1キリ穴加工
ドリルの位置決めの為、寸法位置にもみつけ。∮1のドリルにより穴を開けます。
4.
M3のネジが入るようにネジよりも大きな穴今回はM3用なので∮3.5を開けます。
5.中心ドリル加工
仕上がり寸法が∮10の為それより小さなドリルを使用、今回は∮9.5のドリル
6.中心穴仕上げ加工
図面に従い、∮16.9深さ1および∮10で仕上げる。
7.外径及び端面仕上げ加工
図面に従い、外径∮36後端面を仕上げる。端面は長さ方向の寸法
8.溝バイトで裏の仕上げ加工
図面に従い、裏側の外径∮16.8と同時に端面を仕上げる。端面は長さ方向の寸法
9.突っ切り→パーツキャッチャー(製品拾い)
パーツキャッチャーを出し、突っ切る
10.材料引き出し
引き出し専用の爪で素材を挟み込み、チャック開き→規定の寸法に引き出す→チャック閉じ
上記状態でターニングセンタは1工程目に戻り新たに加工を始めます。(材料分連続加工)