C5191B リン青銅 バー材を CNC旋盤+マシニングによる非鉄金属の切削加工

CNC旋盤1工程目(外径、端面荒加工)

規定の長さでチャッキング

荒加工の刃物で外径と端面を荒加工

ワークを回転させ、刃物を上から下に移動させると端面が加工出来、

右から左に移動させると外径が加工出来ます。

外径は素材φ30から太い部分でφ26.2 細い部分でφ13.2まで削る

1回では削れないため、4回に分け方肉1.5mm、径で3mmずつ削る

プログラムを作り、NCで制御します。

NCとは、Numerical Controller(ニューメリカル コントローラ)数値制御の意味で、

工作機械の主軸や刃物台の位置と速度を制御する装置です。

これをCNC(Computerized Numerical Controller)コンピューターで制御されたNCと呼びます。

径で0.2 長さ0.1の仕上げ代を残す。

 

CNC旋盤2工程目(中心センターリング加工)

製品の中心にM8×P0.75のネジを加工するために下穴加工のドリルの案内になるよう加工する。

 

CNC旋盤3工程目(ネジ下ドリル穴あけ加工)

M8×P0.75のメスネジの下穴加工として、仕上がりはφ7.25の為、

7のドリルを使用し、穴加工

 

CNC旋盤4工程目(内径荒加工、仕上げ加工)

直接寸法のドリルを使用しても構いませんが、曲がりや、寸法変化等を考慮して

内径用の刃物を使用し、寸法及びM8用の面取りを仕上げる。

同じ刃物を使用しても荒加工と仕上げ加工が出来ます。

バリバリ、ゴリゴリ削らなければ荒加工も出来、仕上げも出来る中間に適したチップが有ります。

 

CNC旋盤5工程目(外径溝入れ)

外径溝入れバイトを使用し、溝を加工する。

幅0.5、径で1mmを削る。

仕上げの刃物の隅R0.4を無くし、相手の製品に入れた時端面が完全に接地する為と思われる。

 

CNC旋盤6工程目(外径仕上げ)

外径仕上げバイトを使用し、外径を仕上げる。

太い方がΦ26、細い方がΦ13で公差がg6(-0.006~ー0.017)

g6とは、はめ合い公差でJISで規格が決まっています。

g6・・・ローマ字の小文字で表されるのは、はめ合いに使用する軸の公差

G6・・・ローマ字の大文字で表されるのは、はめ合いに使用する穴の公差

 

CNC旋盤7工程目(突っ切り加工)

突っ切りバイトを使用し、端面仕上げ代を残し、製品を突っ切る

 

CNC旋盤8工程目(専用治具により材料出し)

専用の治具を使用し、材料挟む→チャックオープン→材料出す→チャッククローズ

→治具を逃がす→1工程目のプログラムスタートで加工スタート

以上でCNC旋盤加工は終了

 

ベンチレース加工

専用のチャック作成

チャッキング後手前の刃物で内径面取り

奥の刃物で端面仕上げ(全長の寸法出し)

切子はつながる為注意が必要

ベンチレース加工終了

 

マシニング1工程(チャッキング)

部品をチャッキング、チャッキングする部分が一番重要な為、細心の注意を払います。

 

マシニング2工程(エンドミル加工)

φ26部分をエンドミルを使用し、Hカット加工

リン青銅は非鉄金属の為、あまり刃物は痛まなく切削加工しやすいイメージが有りますが、

実際加工すると、刃物は痛み、なかなか厄介な材料です。

 

マシニング3工程(センターリング)

φ20円周上に4-3.4穴開の為、位置と食い付きを良くするために加工する。

最近はセンターを打たなくても食い付きの良いドリルは有りますが、測定出来ない加工はセンターを打ちます。

 

マシニング4工程(ドリル穴あけ)

φ3.4のドリルを使用し、穴を開ける。

非鉄金属の場合、切子が絡み、製品を傷つける(カッターマーク)事が有るので、

加工の早さよりも、切子の処理に気を使います。

 

マシニング5工程(穴、Hカット部分面取り)

面取り用、SPセンターを使用し、3.4穴及びHカット部分の面取り

 

マシニング6工程(裏面面取り)

ノガジャパン社製の裏座ぐりミニチャンファーを使用し、Hカット部分の裏面を面取り

 

マシニング7工程(M8×P0.75タップ)

M8×P0.75のタップは種類が無く結構痛みます。

以上でマシニング表面の終了

 

マシニング8工程(面取り)

表面終了でチャックから外し、裏面はHカット部分をバイスにチャッキングして加工する。

以上で全行程終了

見積もり、ご相談お待ちしております。

C5191、リン青銅は「ばね材」に適した材料ですが、特に高性能のばね性が必要な場合は

C5210「ばね用りん青銅」を用いたほうがよいとの記述が規格にもあります。

 

リン青銅1口メモ

・りん青銅とは、銅にすずと少量のりんを加えた合金で、すずの多少により、1種類〜3種類まで

有ります。

機械的な強さが大きく耐食性大、磁性無く、スイッチ、コネクター、軸受け等に使用されます。

・ばね用リン青銅は展延性・耐疲労性・耐食性が良く、特に低温焼きなましを実施してあるので

高性能バネ材に適する。

ただし、棒材の場合は快削材が存在しますので注意が必要です。使用方法による。

快削リン青銅丸棒は鉛を加えているため、切削性、耐疲労性が良好です。