S45CをΦ8±0.0075(外径研磨)×L134±0.3に2-2キリのNC旋盤加工をします
鉄 S45C黒皮の丸棒バー材(1m) Φ12×1000を使用し、NC旋盤加工します。
仕上がり寸法は、外径Φ8.3、長さ134公差±0.3、両端の側面に2ー2貫通穴を加工します。
弊社は神奈川県横浜市でNC旋盤及びマシニングを使用し切削部品加工をしています。いろいろな業種との繋がりもございますので、見積もりご相談お待ちしています。こんな事出来る?こんな値段で出来る?にも挑戦します。
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S45Cの丸棒材の表面は大まかに、黒皮、みがき、研磨に分かれます。
黒皮材は熱間圧延され、表面はボコボコしています、熱間圧延は、高温であるために表面に酸化被膜ができます。メーカーから圧延したままの状態で出荷されます。
みがき材は、冷間引き抜きされ、表面がツルツルしています、冷間でロール圧延したり、ダイスを通したりする為きれいに仕上がっている鉄鋼素材です。
研磨材は文字通り表面が研磨されています。
それぞれの製品や加工する機械により材料の表面は選択します。
今回は値段も安く、加工後の歪も少ない黒皮を支給して頂き加工します。
材料支給の一番の理由が、材料の保証です。お客様と加工会社の信用の元、成り立ちます。
支給の材料により、その後(熱処理、研磨)の工程まで規格を満足します。
ちなみに単純に同サイズで比較すると素材の値段は 黒皮材<みがき材<研磨材となります。
今回の加工品を写真を使用し、順を追って説明します。
NC旋盤加工
1工程(外径、端面荒挽き加工)
NC旋盤
規定の長さを出し、粗挽きバイトにて端面と外径を切削する。
2工程(外径、端面仕上げ加工)
NC旋盤
規定の長さを出し、仕上げバイトにて端面と外径を図面寸法に仕上げる。
全長が134と長いため、全長の1/3くらいを仕上げる。
3工程(センタリング加工)
NC旋盤
後工程の焼き入れ、研磨加工の為に全長の両側にセンター穴を加工する。
研磨屋さんではこのセンター穴に回転工具を取り付け研磨します。
そのため、左右のセンター穴は研磨代より振れると研磨できません。
4工程(引き出し)
NC旋盤
図面寸法分引き出す。
5工程(突っ切り)
NC旋盤
突っ切りバイトで切り落とす。全長の仕上がり寸法+0.2
以上でNC旋盤加工の片側加工は終了、
1工程目に戻り2個目の加工を開始します。
6工程(反対側の端面仕上げ→全長寸法出し)
ベンチレース
素材寸法Φ12のコレットチャック(完成しているチャック)を取り付け、全長が図面寸法になるように段取り(ベンチレースのセット)。
Φ12のチャックを取り付ける
5工程(反対側外径加工)回転センター
NC旋盤
回転センターとは、主に長い細い加工物を支えるための保持具で先端部が回転する。
その為加工物に剛性が出てビビり等による寸法が出ない、表面の精度が出ない等の問題を解決する道具です。
刃物を寄せる→加工物が細い場合センターと干渉しないようにバイトを選択
以上で旋盤加工は終了です。
マシニング加工
バイスに製品を取り付ける、1つのバイスに各2本取り付ける
1工程(センターリング加工)
センターリング加工をする事により次工程のドリルの食いつきを良くし、
ドリルの穴位置精度を向上させます。
2工程(ドリル加工Φ2)
2mmのドリルで穴を開ける
3工程(面取り加工)
外形を研磨で仕上げるため、+0.3mm
以上でマシニング加工は終了
ボール盤加工
Φ2の穴の裏面の面取り
ボール盤に面取り用の刃物を取り付け回転させる
ハンドルを回し刃物を下げる
以上で弊社切削加工は完成です。
この後、焼き入れ屋さん→研磨屋さんにわたり、製品としては完成します。
皆様見積もりご相談お待ちしています。