S45C マシニングによるキー溝加工
・協力工場様にS45Cのφ17の部品を加工して頂き
弊社ではキー溝加工を実施する。見積もり、ご相談お待ちしています。
協力工場様にはピーターマン式のCNC旋盤が有り、φ25以下の精密シャフト等の
加工をお願いしています。このような加工を得意とするCNC旋盤です。
ただし、シャフトの加工が得意でもミーリングを使用した加工は不得意の為、
今回のように協力して1つの製品を完成させる事は、まま有ります。
また、ここで問題になるのが同軸度です。
素材自体が寸法の厳しい素材を使い、ピーターマン式のCNC旋盤を使用し、ワンチャックで加工するため、
同軸度はほぼほぼ0になります。
・ピーターマン式のCNC旋盤の利点としてコレットチャックが有ります。
・コレットチャックとは旋盤の材料自体を取り付けるための部品で有り、縦方向にスリットが付いた筒の形状をしたチャックである。
・コレットチャックに材料を入れ、コレットチャックを外側から締め付ける事によって、スリット部分が閉じ、材料を固定する。
・そのため材料自体に精度が求められる。また、重切削には不向きである。
参考 SUS材→研磨材使用、鉄材→磨き材使用
写真の製品の寸法は
一番太い部分でφ17のh7
一番細い部分でφ12のg7です。
このような表示方法は はめあいと呼ばれます。
ローマ字と数字の組み合わせは、はめあい記号で
寸法+記号ではめあい寸法が規定されます。
そして、弊社の加工するキー溝の寸法は
幅4で公差0-0.03長さ14
幅5で公差0-0.03長さ26です。
また、キー溝の場合深さの測定が難しいです。
寸法公差及び、はめあい
JISB0401は寸法公差方式及びはめあい方式について規定したもので有る。
すきまばめ・・穴と軸との間に必ず隙間が出来る。
しまりばめ・・穴と軸との間に必ず締め代が出来る。
中間ばめ・・・穴と軸との間に隙間が出来る事もあり、締め代の出来る事もある。
穴または軸の大きさを表す寸法を 基準寸法と言い
互いにはまりあう穴と軸との基準寸法は共通である。最大(最小)寸法から基準寸法を減じたものを上(下)の
許容寸法と言い、いずれも数値に正負の記号を付けて基準寸法より大きいか、小さいかを示す。
ピータマン式CNC旋盤とは
ピーターマンはスイスの自動盤メーカーの名前です。
国内の工作機械メーカーはシチズン、ツガミ、スター精密などが有ります。
刃物は、材料を保持するブッシュに直角な平面に、ロッキングと呼ぶピボットを
中心とした2本の刃物が取り付けられる刃物台と、
バーチカルと呼ぶリンク機構でアリ溝形式のカンナ台を3カ所取り付けた5本が主です。
チャック直前に位置した刃物台が主軸と直角方向にしか動かず、
主軸長手方向の加工は、ブッシュで支持された被削材自体が出入りするというものです。
シチズン?スイス?→昔は自社の時計の部品製造の為。