マシニング加工 S50C 黒皮 30×30×109L 2-M10×P1.25 細目ネジ
鉄 S50Cの黒皮材をマシニングを使用し切削加工します
仕上がり寸法は四角30の長さ109
内側を長さ79深さ21で加工し2-M10×1.25タップ加工です
NC旋盤加工とマシニング加工は、横浜市にある東北製作所にご相談ください
完成品
当社は神奈川県横浜市にて、NC旋盤およびマシニングセンターを中心とした切削加工を行っております
皆様のお役に立てるよう、様々な業種との連携を持っておりますので
見積もり、加工依頼、ご相談を承っております。どのようなことでも、どのような価格でも、挑戦することが可能です
外注加工先でお悩みでしたら、ぜひご相談いただければと思います
材料屋さんに規格品を切断いただき加工に入ります
マシニングを使用しての加工の場合、どちらが先と言う事は有りませんが
大きく分けて、プログラム制作と、刃物取り付けが重要です
わたくしの場合、初めての加工の際は大まかに頭の中でシュミレーションし
加工の順番を考え、プログラムを制作し、刃物を取り付けると言う順番で仕事を進めます
チャッキング出来るか?考えた通り削れるか?考えると夜も眠れない日も有ります
罠は仕掛けられていないか?有る刃物で削れるか?納期に追われながら次の仕事を考え悩みます。経験がモノを言うのでしょうか?
今回の加工品を写真を使用し、順を追って説明します
マシニング加工
表面1工程目
材料屋さんに、S50C黒皮32×38の平角棒を110で切断して頂き納入
バイスにチャッキングする。
表面2工程目
タンガロイ社製のTACミルを使用し、上面を荒加工
38の長さを34まで切削するため結構な仕事になります。
設計の段階で、材料寸法の事を、もう少し気を使って頂けると
表面3工程目
外周荒加工、今回はラフィングエンドミルのラフフィニシュを使用して加工します。
長さが31加工するため、エンドミルでもロングタイプを使用します。
通常のラフィングエンドミルはガリガリ、ボリボリ削る事が出来ますが、表面はゴリゴリになります。
ラフフィニシュは、まあまあの表面になります。
表面4工程目
手作りの上面仕上げ用の刃物を使用し、上面仕上げ
旋盤用の仕上げチップを取り付け使用します。
表面5工程目
センタもみ及びM10*P1.25の内径ネジの下穴Φ8.8ドリル加工
表面6工程目
上面外周及びM10P1.25用の面取り
以上で表面の工程終了
裏面1工程目
チャッキングしていた黒皮部分の切削
裏面2工程目
表面でも使用した手作りの上面仕上げ用の刃物を使用し、上面仕上げ
旋盤用の仕上げチップを取り付け使用します。
裏面では両側15mmづつしか残らない為、両側16mm仕上げる。
この工程で厚みの仕上げ寸法が決まります。
裏面3工程目
幅79、長さ30、深さ21を削り取ります。
色々な刃物を使用しましたが、最終的にはドリルの様な削り方が
一番早く大量に削れる為、チップ式の、深さ方向、横方向に削れる刃物に行きつきました。
加工時間もエンドミルやFMよりも早く、安定しています。
弊社のように小さな町工場は切子を保管しておく場所も限られるため、出来るだけ切子が小さくなるように加工します。
この加工で出る切子は結構な量が出ますが、乾式の為取り扱いも良好です。
裏面4工程目
底面と側面90°で切削できるチップ式の刃物を使い
幅79深さ21を荒加工
裏面5工程
チップ式のサイドカッターを使用し、コの字部分の荒加工
幅97高さ15部分を荒加工
裏面6工程
仕上げ用エンドミルを使用し、幅79を仕上げ
裏面7工程
チップ式の傘型の面取りバイトを使用し、
コの字部分の上部と下部を面取り、
初期の頃はヤスリでバリ取りをしていましたが、とても大変でした。
裏面8工程
チップ式のサイドカッターを使用し、コの字部分の仕上げ
幅97高さ15と上下の端面を仕上げる。
裏面9工程
面取りの刃物を使用し、M10*P1.25の面取り
裏面10工程
M10*1.25のタップを使用し、ネジ加工
以上で全行程終了。
若干ヤスリによるバリ取りが必要です。
見積依頼、加工依頼、ご相談お待ちしています。
S50C(機械構造用炭素鋼)
S50Cは、機械構造用の炭素鋼材として、必要な強度に応じてS45Cと使い分けられます。
熱処理を実施する事により、機械的性質の向上が得られ、用途が広がります。
軸や、ピンなどの強度や硬さが必要な場合には、必要に応じた熱処理を行います。
弊社の様な部品加工工場では図面中の熱処理欄に記入されている通りに処理してもらいます。
何度か起きたトラブルとしては、
・反り、曲がりが発生した。→部品が細い、寸法公差がシビヤ等の場合問題
・変色した。→熱処理の詳細指が無い→真空焼き入れ等で対応
熱処理後の硬度に指示は有るが、部品への影響の指示が無い等、
熱処理はトラブルも多いです。
S50Cの「C」は炭素(Carbo)を表し、「50」は炭素の含有量を表しています。
S50Cの含有量は0.47~0.53%なので0.50%前後という意味です。
また、鉄と鋼などの鋼材は、炭素含有量が多いほど強く(硬く)なる特徴があり、
JIS規格では特に規定がない約0,15から0,20%前後の低炭有鋼(SS400などの軟鋼)に比べて、
S50Cは炭素含有率