SCM440 黒皮Φ32丸棒 NC旋盤+ベンチレース加工

特殊鋼 SCM440の黒皮Φ32丸棒バー材(1m)を使用し、NC旋盤で加工した後、ベンチレースでさらに加工を行います。

加工後は、お客様のもとで熱処理(焼き入れ)を施した後、研磨加工が行われます。

NC旋盤加工とマシニング加工については、神奈川県横浜市にある東北製作所にご相談ください。

SCM440 NC旋盤加工

SCM440    NC旋盤加工

弊社は横浜市神奈川区でNC旋盤及びマシニングセンターを軸に部品の切削加工をしています。

弊社のNC旋盤はバー材仕様となっており、このような加工を得意としておりますので、低コストでの加工が可能です。

丸物でも角物でも、直接の部品の加工依頼、見積もりだけでもお気軽にご相談ください。

既製品では入手できないカスタムメイドな部品の加工も承っております

今まで付き合いのあった工場が閉鎖してしまい、困っている等の相談にもご協力できます。

まずは、ホームページを見たんだけどとお電話いただければと思います。045(381)6072

 

SCM440 NC旋盤加工

 

NC旋盤加工

1工程・・チャッキング

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

加工に必要な長さを出して、チャッキングする。

 

2工程・・端面及び外径荒加工

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

端面及び外径荒加工用の刃物を使用し、端面及び外径を荒加工する。

32の材料を使用し、仕上げ代を付け30,20まで荒加工する。

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

 

3工程・・外径溝加工

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

幅1mmの外径溝加工用の刃物を使用し、外径2か所に溝を加工する。

一か所が、底径φ19で、溝の幅1.3で公差0~+0.14

一か所が、底径φ17で、溝の幅3底の角部がR0.5、外径角部の面取りがC0.3です。

2か所共に1本の刃物で、プログラムにより違う溝を加工します。

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

 

4工程・・外径溝加工

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

幅3mmの突っ切り用の刃物を使用し、溝加工としての使用方法で

径15.3幅9の溝加工をする。

SCM440 NC旋盤加工

SCM440 NC旋盤加工

 

5工程・・センター穴加工

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

センター穴加工用の刃物を使用し、研磨加工時に触れ防止に使用する回転センター用のセンター穴を加工する。

SCM440 NC旋盤加工

SCM440 NC旋盤加工

 

6工程・・研磨逃げ加工

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

チャック側からの根元に研磨逃げを加工する。

研磨加工の際の砥石のR部分を逃がす。

お客様との詳細な打ち合わせが必要な部分ですが、逃げていれば良いとの事なので、溝加工用の刃物5°テーパーの刃物で逃がし加工をする。

根元部分がノギスで測定して、最終研磨寸法より径でー0.03位で加工する。

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

 

7工程・・端面及び外径仕上げ加工

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

外径及び端面仕上げ用の刃物を使用し、仕上げる。

研磨代+0.3を付けて仕上げる。面取りも研磨後の大きさが表記されているため、面取り部分も考慮する。+0.15大きく面取りする。

 

SCM440 NC旋盤加工

SCM440 NC旋盤加工

SCM440 NC旋盤加工

 

8工程・・突っ切り加工

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

4工程で使用した突っ切り用の刃物を使用し、加工品を突っ切る。

突っ切りの位置にC0.6の面取りをしておくと、次工程の1工程分が無くなり楽になります。

SCM440 NC旋盤加工SCM440 NC旋盤加工

 

9工程・・引張

専用の引っ張る道具を使用し、必要な長さを引っ張る。

一連のプログラムとしては、

道具が材料を挟む→チャックオープン→引っ張る→チャッククローズ→道具を逃がす

この工程後、プログラムが先頭に戻り、1工程目から加工が始まります。

 

ベンチレース加工

この製品はリピート品で受注頻度も高いため、専用のチャックが有ります。

奥側に突っ切りの刃物、手前にカシメ用のテーパー加工用刃物、ドリルチャックにはセンタドリルを取り付けベンチレース加工開始です。

奥の突っ切りでNC旋盤加工の突っ切りの残り(ダボ)を突っ切る

センタードリルで必要な深さを加工する。

手前のカシメ用のテーパー加工用の刃物でテーパー加工

センタードリルでセンターの深さ調整

以上でこの製品は完成です。

 

SCM440一口メモ

SCM440は、クロム鋼に少量のモリブデンを加えて強化した合金鋼であり、「クロモリ」とも呼ばれています。
炭素含有量は約0.4%で、高い引張強度を持つ合金鋼です。
かつてJIS記号では「SCM4」として知られていましたが、現在はSCM440という名称に変更されています。
この材料は、自動車のエンジンやシャフト、航空機の脚部品など、多岐にわたる用途に使用されています。

SCM440は焼入れ性が良く、大型の機械部品に適しています。また、強度と靭性が高いため、負荷の高い部品にも適しています。

さらに、焼入れ性を保証したSCM440Hという材料も普及しており、棒や管などの規格が存在します。

簡単に言えばSCM440は頑丈で強い材料であり、機械部品の設計に広く使用されています。

この部品の加工に対し、切削性は特に問題が無い範囲だと思います。

 

別の特殊鋼の切削加工品の紹介

SCM440 NC旋盤加工+ベンチレース+マシニングによる切削加工部品を製造します。
SNCM439 NC旋盤加工 仕上がりΦ16×L17穴8 黒皮Φ18加工
GOA 黒皮材をNC旋盤加工 Φ16 外径Φ12.3内径Φ7.7全長6.6

 

別の鉄部品の切削加工品の紹介

鉄 SS400 2-M10 t10×16.6×43 角4-R5 マシニング切削加工
鉄 SS41Bのバー材を使用し両端同形状のCNC旋盤加工
鉄 STK400 Φ60.5t3.2に管用平行ねじをNC旋盤加工
SUM220 Φ30CNC旋盤加工
マシニング加工 M10長さ35貫通タップ加工 SS400
SS400 CNC旋盤加工 磨き材Φ12長さ130を切削加工
SS400 マシニング 穴開け後 NC旋盤加工
SS400 NC旋盤加工 対辺17六角材M16P2オスネジL55
鉄 SS400 NC旋盤 マシニング加工 Φ60磨き材を使用し、内径Rc11/2ネジ 底面10-43長穴
鉄パイプ CNC旋盤加工 STKM13A Φ65×t10を使用
S45C CNC旋盤加工 19六角 長さ117 両端M8×P1.25雄雌ねじ
S45C マシニングによるキー溝加工
SS400 NC旋盤加工+マシニング加工 アニール材 黒皮Φ55を使用
マシニング加工 S50C 黒皮 30×30×109L 2-M10×P1.25 細目ネジ
SS400 マシニング加工 t9×32×109のレーザー加工品を追加工
SS400 Φ55×L10旋盤加工に幅10長さ29の長穴マシニング加工
STKM13Aの∮70×t15×30L加工後外径4-M10をCNC旋盤加工します
S45CをΦ8±0.0075(外径研磨)×L134±0.3に2-2キリのNC旋盤加工をします
SS41 □30×20 マシニング加工、管用テーパーねじRc1/4の加工をします。
M16 ホーローセット(イモネジ) NC旋盤加工先端R7追加工