SCM440 NC旋盤加工+ベンチレース+マシニングによる切削加工部品を製造します。
SCM440をNC旋盤加工後マシニング加工します。Φ36黒皮の材料を使用し、NC旋盤にてΦ34×穴Φ16×15Lを加工し、
マシニングセンターにて25角を加工します。
表 裏 斜め上
弊社のNC旋盤はバー材使用になっていますのでお安くNC旋盤加工できます。
反対側もベンチレースで端面仕上げをするため、これまたお安く加工が出来ます。
弊社は横浜市でNC旋盤及びマシニング等の機械を使用し、切削部品加工をしています。皆様のお役に立てるよう、いろいろな業種との繋がりもございますので、お見積り、ご相談にも協力させていただきます。こんな事出来る?こんな値段で出来るにも挑戦します。
お問い合わせフォームもしくは電話、FAXでお気軽にご相談ください。
今回の加工品を写真を使用し、順を追って説明します。
NC旋盤 1工程
規定の長さを出し、チャッキング
NC旋盤 2工程
荒加工用の刃物で、端面及び外径の加工
NC旋盤 3工程
NACHI社製のオイルホールドリルを使用し、穴あけ
仕上がり寸法がΦ16.7の為、16.5のドリルを使用
ドリルに穴が貫通している為先端からクーラントが出ます。
確実に切削部分を冷却できる為、切削スピードを上げられます。
NC旋盤 4工程
内径荒加工用の刃物を使用し、内径荒加工
NC旋盤 5工程
外径仕上げ用の刃物を使用し、外形及び端面仕上げ
NC旋盤 6工程
内径仕上げ用刃物を使用し、内径仕上げ
NC旋盤 7工程
溝加工用の刃物で溝入れ
部品として落下
NC旋盤 8工程
専用の引き出しを使用し、治具で
挟む→チャックオープン→引く→チャッククローズ
で又、NC旋盤1工程にプログラムが戻り加工を開始します。
以上でNC旋盤工程は終了
ベンチレース加工
ブランクチャックを直接加工し、加工する部品に合わせる。
今回は外径Φ34の為、この大きさのチャックを制作する。
部品をチャックし、上記画像右側の刃物で端面加工、左側の刃物で内径面取りを加工。
表 NC加工 裏 ベンチレース加工
以上でベンチレース加工終了
マシニング 1工程目
バイスに加工品をチャッキングする。
マシニング 2工程目
FM(フェースミル)
今回はタンガロイ社製のTACミルを使用し、上面加工
マシニング 3工程目
ラフィングエンドミルを使用し、側面加工
プログラムにより、手前側はC0.5、奥川はC1.3の面取り。
マシニング 4工程目
先端90°の面取り用の刃物を使用し、上面の面取り
以上でマシニング片側終了
2工程は反対側をマシニング加工。
以上で全ての加工が終了です。
見積依頼、加工依頼、ご相談お待ちしております。
SCM440一口メモ
クロムモリブデン鋼鋼材(SCM材)の用途、機械的性質、概要
機械構造用合金鋼の一つで、通称、「クロモリ」もしくはクロモリ鋼と呼ばれる材料です。
クロム鋼にモリブデンを入れて改良されたもので、SCr材よりもさらに焼き入れ性にも優れています。
焼き戻しに対する抵抗、機械的性質が優れているほか、靭性もあるため、自動車部品、
ボルト、ナット類にも使われます。500℃前後の高温下でも強度が低下しにくいといわれる材料で
高温高圧が前提となる筒所に使われることもあります。
自転車のフレームとしても人気で、適度な「しなり」が発生し、振動を吸収するためアルミに比べて
疲労度が少ないという見解もあります。他にもクランクシャフト、フライホイール、スタビライザー
ボルト、継手、航空機脚部品、エンジン部品等にも使われます。
なお、この素材はクロムの添加量が比較的少ないことから、錆とは無縁ではありません。
また価格としては鋼材の中ではそこそこするほうですが、特殊な合金に比べれば汎用度が高く、
値頃感もあります。
きれいに仕上げることが出来るため、美観が求められる製品などにもよく使われます。