SS400 Φ55×L10旋盤加工に幅10長さ29の長穴マシニング加工
SS400のΦ55の材料を使用し、Φ55×長さ10の旋盤加工品に幅17×長さ29のマシニング加工をします。
写真を使用し、工程を順を追って説明します。
製品の値段は加工費+材料費で決まりますが、工場によっては管理費や不良率等を含め見積もりますが、
弊社のように少人数で経営している工場は加工費+材料代で見積もります。
よって他に比べ安く見積もれると考えます。品質も劣る事はございません。
旋盤加工
1.端面及び外径荒加工
↑SS400Φ55の磨き材より加工
材料をチャッキングし、回転させます。刃物を機械送りで近づけ、切削送り、上から下
端面が削れます。
そのまま外径と段差部分を右から左、段差部分はΦ42なので切り込み量3mmで
数回に分け切削します。全てプログラムで動きます。
↑表面は荒いですが形状は出来ます。
荒加工は一つのチップで端面も外径も削ります。
一般公差を利用して外径はマイナス目ギリギリを狙います。
2.センター加工
ドリルの取っ掛かり(初め)を決める。
センタードリル(専用工具)を使用し、径がドリルの3分の1ぐらいの穴が開くように深さを決める。
各ドリルメーカー様によってマチマチですが、ドリルを早くまっすぐに入れる為の工程です。
超硬ドリルを使用する場合は要らない工程になります。
3.ドリル加工
今回の長穴は中央を通る為、旋盤加工で中心部に荒加工としてドリル加工をします。
4.突っ切り加工
素材部分と製品部分を溝入れ用の刃物で切断する。
製品部分には端面仕上げ用の0.2mmくらいの仕上げ代を付け切断する。
5.素材引っ張り
素材を専用の引っ張り道具で
素材を挟む→チャックオープン→素材を引っ張る→チャッククローズ→逃がす
以上の工程で旋盤加工終了。
プログラムでまた1工程目からスタートすることにより同じ製品が2個3個と出来上がります。
ベンチレース加工
ベンチレースで専用チャックを製造しチャッキングした後
端面を仕上げます。
マシニング加工
1.チャッキング
NC旋盤及びベンチレースで仕上げた製品をマシニング加工用の治具にセットする。
2.センター加工
ドリルの取っ掛かりの為にセンター加工をします。
3.ドリル加工
マシニング加工で削るとは、エンドミルやドリルで削る事が多いですが
早く、大きく削るにはドリルが一番です。
よって長穴の反対側にドリルで穴を開けます。
4.エンドミル加工
エンドミルは超硬のエンドミルを使用します。
各メーカー様でいろいろな特色のエンドミルを出します。
例えば、
材料から熱処理、製造まで、最適形状の設計。
削っている事を忘れてしまうほどの切削抵抗。
卓越した長寿命
等、各メーカーの鎬あいはすごいです。
ただ、やはり高価なため
再研磨、再コーティングにより使用出来なくなるまで使用します。
ただし、超硬工具は高価ですが、加工スピードが速く、仕上がりがきれいな為
お気に入りのメーカー並びに刃物は決まっていきます。
5.表裏面取り
今回は表と裏を1本の刃物で面取りが出来る
ノガジャパン様の裏座ぐりミニチャンファー90°刃を使用します。
刃物の径を考慮して、上の面取り、製品分深く入れ下の面取りを行います。
以上で製品は完成です。
見積もり、ご相談お待ちしています。