ステン SUS304 NC旋盤加工 外径Φ38×長さ53Lで先端M3を切削加工します

SUS304の外径Φ40ピーリング材をNC旋盤で加工します

完成寸法は外径Φ38、長さ53で、先端にM3ネジを切削加工します

外径38からM3の外径3までを加工するため、荒加工は非常に困難な作業となります

NC旋盤加工とマシニング加工は、横浜市にある東北製作所にご相談ください

ステンレス NC旋盤加工

ステンレス NC旋盤加工

切削速度を遅くすると、切りくずが連なって問題を引き起こし

切りくずを粉砕しようと切削速度を早くするとチャッキング力が負けてしまい

材料がさがってしまうため、条件出しの作業に苦労しました

当社は横浜市にてNC旋盤とマシニングを中心に部品の切削加工を行っております。NC旋盤ではバー材を使用しているため、切断費が不要です

このような加工は、低価格で提供可能です。多様な業界との連携もありますので

見積もりやご相談にも積極的に協力いたします。どんなことができるか、どのような価格で可能かにも挑戦いたします

外注加工先をお探しでしたら、ご相談ください

お問い合わせフォームもしくは電話、FAXでお気軽にご相談ください

今回の加工品について、写真を用いて工程を順番に説明します。SUS304Φ38L53先端M3ねじかこうです

ステンレス NC旋盤加工

ステンレス NC旋盤加工

完成品

 

SUS304(別名18Cr-8Ni)はステンレス鋼材のうち、オーステナイト系ステンレスの代表的な鋼種で

耐食性、靭性、延性、加工  性、溶接性に優れ、幅広い用途で使用されています

クロムニッケル系ステンレス鋼で  主成分は18%Cr-8%Niです

 

1工程(端面、外径荒加工)Φ40×1000mmの素材をセットする。

荒加工用の刃物を使用し、Φ40からM3(外径3mm)まで荒加工する

本来は荒加工で全体の加工をするが、細くなりすぎると別の問題が発生して、加工しずらく寸法も出ないので

M3部分を最初に加工する

ステンSUS304NC旋盤荒加工SUS304NC旋盤荒加工

 

2工程(外径雄ネジ加工)Φ40から外径Φ3mm長さ10mm切削後先端のM3部分を先に仕上げる。

SUS304NC旋盤ネジ加工SUS304NC旋盤ネジ加工

加工が容易になるため、M3の先端部分を先に完成させました。

 

3工程(M3部分)の端面と外径を仕上げる

仕上げ用の刃物を使用し、M3部分の端面と外径を仕上げる

写真は変化がないので割愛します。

 

4工程 再度ネジ加工し、ネジを完成させる

2工程と同じ刃物を使用し、ねじの加工をする。

M3ねじが仕上がります。

 

5工程 外径荒加工(図面に従い加工)

SUS304NC旋盤荒加工SUS304NC旋盤荒加工

荒加工用の刃物を使用し、図面に従い荒加工します。

最大外径が38で次に太い部分が12の為、38-12=26/2=13で

Φ25の部分で分け、2種類の切削条件で加工しました。

分けて条件を出すことによって、太い部分での問題→解決、細い部分での問題→解決

と言うように問題が出たら解決するという作業が容易にできました。

 

6工程 外径R1.5加工(外径にR1.5加工をすると端面から0.5幅の溶接開先部が加工出来ます)

各メーカーから各サイズのR型のチップが販売されています。

昔のように自分でRの刃物を制作し、加工した場合に

製品のRの形状がおかしい、寸法が出ていない等の不具合は皆無になります。

SUS304NC旋盤R溝加工SUS304NC旋盤R溝加工

 

7工程 外径を仕上げバイトで加工し、寸法及び表面精度を仕上げる

外径Φ3から最大外径Φ38まで、加工するのは結構大変ですが

NCが各寸法での適切な回転数と送り速度を算出してくれるので

汎用旋盤の様に苦労する事が無くなりました。

これがNC旋盤最大の売りである周速一定制御です。

加工時の寸法に対し、適切な回転数を算出し、適切な送り速度で切削します。

ワークの周速が一定になるように制御してくれます。

constant surface speed controlです。

SUS304NC旋盤仕上げ加工SUS304NC旋盤仕上げ加工

 

8工程 突っ切りバイトで加工が終了した製品を突っ切り落とす

突っ切り用の刃物を使用し、加工品を突っ切る

素材と切り離されNC旋盤での加工品が完成する

反対の面には仕上げ代を+0.2で付けておきます。

SUS304NC旋盤突っ切り加工SUS304NC旋盤突っ切り加工SUS304NC旋盤突っ切り加工

 

9工程 引っ張り工具で既定の長さ分素材を引っ張り出す

SUS304NC旋盤引張 引き出し後→DSC00296

材料を挟む→チャックオープン→必要な長さを引っ張る→チャッククローズ→道具を逃す

ここでNC旋盤の加工は終了、また1工程目にプログラムが戻り新たに製品を切削します。

 

ベンチレース加工(NC旋盤加工での反対側の仕上げ加工)

1工程 NC旋盤で加工したΦ10部分をベンチレースのコレットチャックでチャッキング(固定する)

SUS304ベンチレースドリル加工 ←ドリル加工

ベンチレースではM4の下穴ドリル加工、端面荒挽き加工、端面仕上げ加工、角部面取り加工をワンチャックで加工する。

SUS304ベンチレース端面仕上げ加工 ←奥の刃物で端面仕上げ加工

NC旋盤であらかじめ仕上げ代0.2mmを付けておく

 

SUS304ベンチレース穴面取り加工 ←手前の刃物でネジM4の面取り

 

以上でベンチレース加工が終了です。

 

ボール盤M4タップ加工

SUS304タップ加工 ←ベンチレースのコレットチャックを使用しチャッキング

SUS304M4タップ加工

SUS304M4タップ加工 ←今回は材質がステンレスの為、

ステンレス用M4タップYAMAWAさんのロールタップステンレス用を使用します。

ロールタップは切子が出ない盛り上げタップと呼ばれ、

ねじもきれいに加工出来、切子が出ないため、処理がとても楽です。

ただし、デメリットとしては下穴寸法がとてもシビヤです。

以上ですべての工程が終了します。

お見積り、ご相談お待ちしています。

 

 

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