SUS304で外径∮38×長さ53Lで先端M3をNC旋盤で加工します
SUS304(別名18Cr-8Ni)はステンレス鋼材のうち、オーステナイト系ステンレスの代表的な鋼種で、
耐食性、靭性、延性、加工 性、溶接性に優れ、幅広い用途で使用されています。
クロムニッケル系ステンレス鋼で 主成分は18%Cr-8%Niです。
1工程(端面、外径荒加工)∮40×1000mmの素材をセットする。
∮40からM3(外径3mm)まで切削するが、長さ30mmの為、先端のM3部分を先に仕上げる
2工程(外径雄ネジ加工)∮40から外径∮3mm長さ10mm切削後先端のM3部分を先に仕上げる。
3工程(M3部分)の端面と外径を仕上げる
4工程 再度ネジ加工し、ネジを完成させる
5工程 外径荒加工(図面に従い加工)
6工程 外径R1.5加工(外径にR1.5加工をすると端面から0.5幅の溶接開先部が加工出来ます)
各メーカーから各サイズのR型のチップが販売されています。
昔のようにRの形状がおかしい、寸法が出ていない等の不具合は減ります。
7工程 外径を仕上げバイトで加工し、寸法及び表面精度を仕上げる
外径∮3から最大外径∮38まで、加工するのは結構大変ですが
NCが各寸法での適切な回転数と送り速度を算出してくれるので
汎用旋盤の様に苦労する事が無くなりました。
これがNC旋盤最大の売りである周速一定制御です。
ワークの周速が一定になるように制御してくれます。
constant surface speed controlです。
8工程 突っ切りバイトで加工が終了した製品を突っ切り落とす
9工程 引っ張り工具で既定の長さ分素材を引っ張り出す
ここでNC旋盤の加工は終了、また1工程目にプログラムが戻り新たに製品を切削します。
ベンチレース加工
1工程 ∮10部分をベンチレースのコレットチャックでチャッキング(固定する)
ベンチレースではM4の下穴ドリル加工、端面荒挽き加工、端面仕上げ加工、角部面取り加工をワンチャックで加工する。
NC旋盤であらかじめ仕上げ代0.1mmを付けておく
以上でベンチレース加工が終了です。
M4タップ加工
以上ですべての工程が終了します。