ステンレス SUS304 マシニング加工 t3×15×18 2-3.5 V溝 コールドFBを使用
ステンレス SUS304のコールド平角棒をマシニング加工します。仕上がり寸法は t3×15×18 2-3.5 V溝を加工します。
NC旋盤加工とマシニング加工は、横浜市にある東北製作所にご相談ください。
私たちの会社は横浜市神奈川区でNC旋盤加工やマシニングなどの機械を用いて切削部品の加工を行っています。
多様な業界との連携を生かし、皆様のニーズに応えることができますので、見積もりやご相談は無料で承っております。お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは、フォーム、電話、またはFAXでお気軽にどうぞ。
この部品は本来ステンレスSUS304の2B材(プレスや板金等で使用する材料)の指示が有ったため、
当然のようにレーザーで
形状をカットし、穴あけとV溝の加工のみを実施し完成の条件で見積もりました。
ところが、加工し納品したところ、レーザーの焼けがダメとなり平角棒からの加工にしました。
今度は平角棒の切断にシャーリングを使われ切断時の影響部分(潰れ、変形)がダメとなりました。
潰れや、変形部分を切削で取り除いても目に見えない影響部分があり難儀しました。
本来見積もりは変更されるはずですが、言えないのが小さな町工場の痛いところです。
t3×15の平角棒を長さ250で切断して納入頂き、マシニングで切断も含め加工します。
SUS304は材料としてはメジャーで切削加工にも良く使用されますが、
刃物が痛み、これはこれで加工しにくい素材です。
よって、SUS加工には専用の刃物が存在します。
今回の加工品を写真を使用し、マシニング加工を順を追って説明します。
マシニング加工
表面1工程・・・チャッキング
規定の長さにチャッキングする。
表面2工程・・・センターリング
φ3.5の穴の位置にセンターリング加工する。
本当はエンドミル加工から始めたいところですが、上から材料を下に押し付ける加工を
初めの工程としました。
表面3工程・・・φ3.5ドリル
NACHI社様のSGESS3.5ドリルを使用し、穴あけ加工
SGESSは鋼からステンレス鋼、アルミまで、高速・高能率加工が出来、高精度穴あけが可能です。
表面4工程・・・エンドミル加工
ユニオンツール様のCXSシリーズのφ4のエンドミルを使用し
右側は2-C1を加工しながら寸法は仕上げ、
左側は仕上げ代0.05を付け加工します。
CXSシリーズの特徴としては、不等分割・不等リード仕様でビビリ振動を抑制。
超硬材には欠けにくい高靭性タイプを採用し、さらに特殊溝形状をはじめとした
ファインチューニングを施すことによって、従来に無い超高能率な切削が可能。
高能率加工だけでは無く、仕上げ加工においても良好な仕上げ面を得ることが可能。
コーティングは低摩耗タイプを施し、抜群の切屑排出性と耐摩耗性を実現。
表面5工程・・・V溝加工
イワタツール様のSPセンターの90°を使用し、V溝加工
何度か使用し、再研磨に出そうと思っていた刃物を使用し、荒加工とする。
各角にはバリが返ります。
表面6工程・・・面取り加工
SPセンター90°切れ味の良い刃物を使用し、
外周各角、φ3.5穴、V溝部分を面取り。
以上で、マシニング表面の工程は終了
裏面1工程・・・チャッキング
規定の長さに製品をチャッキングする。
裏面2工程・・・切断
エンドミル加工用のエンドミルを使用し、切断
厚みが3mm有るので1mmづつ3往復させ切断する。
切断後左の端材は取る。
裏面3工程・・・エンドミル加工
エンドミルを使用し、左側を加工し、図面寸法に仕上げる。
裏面4工程・・・面取り
面取りバイトを使用し、左右の外周及び穴の面取りを行う。
以上で全ての工程は終了です。
フラットバーとは平鋼とも呼ばれ、平らで棒のように長い板のことを指します。
普段の生活ではあまり耳にすることがないかもしれませんが、
実は私たちの身の回りのさまざまなところで
使用されています。例を挙げると、建築、土木、橋梁、船舶、車両、機械、器具、電化製品など、
その使用例は多岐に渡ります。
今回は、そんなフラットバーについて、その基本的な知識に加えて、フラットバーの種類、
フラットバーを使用するメリット、さらに活用事例まで幅広く解説していきます。
フラットバーの加工でのお悩みの方は、ぜひご一読ください。
フラットバーは厚みに対して幅や長さが大きい鋼材のことを指し、平鋼や四角鋼とも呼ばれるほか、
省略してFBと表記されることもあります。
JISによると、フラットバーとは、長方形の断面をした、4面とともに圧延された棒鋼と定義され、
一般に厚さは5mm以上で、幅は500mmを超えないものとされています。また、熱間圧延された
平鋼を特に「熱間圧延平鋼」(HOT)と呼び、
冷間圧延された平鋼を「冷間圧延平鋼」(COLD)と呼びます。
ステンレス1口メモ
・ステンレス板の表面仕上げの2Bとは冷間圧延後、熱処理、酸洗又はこれに準ずる処理を施した後、
適当な光沢を得る程度に冷間圧延して仕上げたものです。
・ステンレス板の表面仕上げの片面研磨とは、JIS R6001による 400番で研磨して仕上げたものです。
・ステンレス鋼は、鉄を主成分とし、これに12%以上のクロームを含んだもので、
鉄の持つ弱点を改良し、特に◎耐食性、耐熱性、耐衝撃性などの点で、鉄より優れた特性を備えます。
・クロム、またはクロムとニッケルを含有する特殊鋼の1種で、クロムが11%以上含有する鉄鋼をステンレス鋼と呼びます。
ステンレス鋼の表面には、不動態被膜と呼ばれる、クロム酸化物からなる強固な酸化膜が生成している為、ステンレス鋼は耐食性が優れています。
そのため、ステンレス鋼は、その高い耐食性を活かしていろいろな場所で多く使用されています。
・ステンレス鋼の表面には、不動態被膜と呼ばれる、クロム酸化物からなる強固な酸化被膜が生成しているため、ステンレス鋼は耐食性が優れています。
・ステンレス鋼は、JIS鋼材規格で3桁の数字で分類されています。それぞれ金属組織の違いで、フェライト系、マルテンサイト系、オーステナイト系、オーステナイト・フェライト系が有ります。JIS鋼材規格では、ステンレス鋼として60種類が規定されています。
・フェライト系ステンレス鋼は、クロムを18%含有するSUS430が代表的なステンレス鋼で、冷間加工性も優れており、ニッケルを含有しないため、安価な事が特徴です。その一方で、常温以下の温度で脆くなる低温脆性や、400~550℃に加熱すると脆化する475℃脆性という課題も有ります。
・オーステナイト系ステンレス鋼は、クロム18%、ニッケル8%含有を基本とするSUS304が代表となるステンレス鋼で、耐食性と加工性がフェライト系ステンレス鋼より優れています。環境によっては、粒界腐食や応力腐食割れ、孔食、すき間腐食などが発生する場合が有ります。
・オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼は、金属組織がオーステナイトとフェライトの混合組織となるようにクロムとニッケルの含有量を調整したステンレス鋼で、2相ステンレス鋼とも呼ばれています。オーステナイト系ステンレス鋼の課題である粒界腐食や応力腐食割れが改善されています。
見積もり、ご相談お待ちしております。
ステンレス マシニング加工例
SUS304 板材加工例
厚み14×20×45で端面にM12の右ねじ、左ねじタップ加工